[ 商品コード ] ML101
【自然な魔法！】たかぎ・モンテ（Monte with Four)〜ジャンボカードで演じる高木流モンテトリック！〜

商品価格は、2,000円です！

高木重朗氏の遺した名作の１つ「モンテ・ウィズ・フォー」！

必要な特殊ジャンボカードのセットを、説明書付きでお届け！

この「たかぎ・モンテ」は、別名「モンテ・ウィズ・フォー」と言い、東京堂から出ている「高木重朗の不思議の世界」にも収録されています。
しかし、ちょっと特殊なカードが必要なため、実際に作ってまで試してみていない方も多いのではないかと思います。

今回ご紹介するのは、サロン向けに「ジャンボカード」で製作されたバージョンで、印刷して綺麗に作られたものです（マジックランド社製）。
この機会に、ぜひこの名作を見直してみてください。

現象的には、とてもシンプルなモンテの手順です。
使うのは、たった４枚のカード。
３枚はスペードの６で、１枚だけハートのＫがあります。
このハートのＫの場所を当ててもらうのですが、観客は当てることができません。
そのつど、思ったのとは違うカードがＫになっています。

特段のビッグクライマックスがあるわけでもない単純な演技構成ながら、むしろそれゆえに凝縮された不思議さが際立ちます。
現象面での単純さ・分かりやすさは、良いマジックの特長。
シンプル・イズ・ベスト…まさにクラシックとしての風味・風格を感じさせるトリックです。

これまた名作である「サイドウォーク・シャフル」などとも共通しますが、ターゲットカードが「意外な場所から現れる」と言っても、
ポケットなどの突拍子もない場所を使うことはありません。
見えている４枚の中だけでちゃんと完結するように構成されている点に、一層のリアリティと可笑しみがあります。
この辺りがまた、王道のセンスを感じるところです。

一番の特長は、本当に見た目通り、４枚のカードだけで演じていること。
エキストラカードはありません。
それにより、演技として、極めてクリーンな印象を作り出しています。
特に手順の核心部に入ってからは、カードをほぼ広げたまま扱っていますので、大変自然です。

あるギミックと、それを活用する絶妙な構成・ハンドリングにより成立している手順。
演技中に自然な動作で裏表のあらためが入っていて、観客は全てを「見たような気になって」いますので不思議に思います。
もちろん、実際には肝心の部分は見せていないのです。
あたらめを、あらためとしてことさらに行うのではなく、演技の動作に紛れ込ませているところが巧妙で、ナチュラル。
これぞまさに高木タッチ、といえる絶妙なハンドリングを、ぜひお楽しみください。

ギミックカードを使った手順ですが、完全にギミックの力に負ぶさったマジックと言うよりは、むしろその「扱い方」が重要。
そのため、さほど難しいマジックではないとはいえ、それなりの練習と研究が必要です。
この手の手品を、ギミックを感じさせないようにサラリと見せられると、名人級の不思議さが生まれる気がします。
やりがいのある作品だと思いますので、ぜひ、一度ご研究ください。

（なお、一部、解説通りのやり方では角度に異様に厳しい部分があるように思えます。
カードや手の返し方の向きを変えれば解決しますので、原理や目的を理解した上で工夫してください）

米国のマジック界で歴史的に最も影響を与えたマジシャンは？と尋ねれば、真っ先にダイ・バーノンの名前が挙がるでしょう。
同様に、日本のマジック界で同じ質問をすれば、高木重朗氏の名前を挙げる方が多いのではないでしょうか。
いまや直接は氏を知らない若い世代のマジシャンもいますが…
間接的影響も考えれば、氏の影響を受けていないマジシャンはいないはずです。

氏の安定感あるマイルドな演技スタイルは、今でも印象に残っています。
本質的には研究家であり、いわゆる「パフォーマータイプ」ではないものの、演技者としての上手さも光っていました。
マジック界における、世界的な伝説の「巨人」の１人である氏。
その氏が作り上げた傑作手順の１つが、この「たかぎ・モンテ」です。

これまで道具が手に入りづらいため、あまり手がけられていなかった面もあろうかと思います。
本来ならば、もっと演じられていておかしくない名作です。

ぜひ、末永くご活用ください。