私、野島伸幸が昔出したカードマジックの作品集です。仕事や営業等で何度も演じ、ある程度完成したと自負出来る作品を収録してあります。ひとつを除いて全てレギュラーデックで出来るようになっています。といっても色違いのデックがあれば全ての作品が出来ますので、ご安心ください。収録作品数はシリーズ最多になってますので、ボリュームがあると言う意味でもお薦めします。

★作品内容

◎サントラ
4枚のＡが１枚ずつジョーカーの間に飛行していき、最後には意外な交換現象が起こります。 昔に出した作品集からの再録ですが、演じやすいようにかなり工夫が加えてあります。今思うと、短い手順の中に起承転結が詰まった、ウケやすい構成になっています。ちなみにFISM06のカードマジック部門で見事優勝したヘルダー・ギマレースに見せた時、褒めてもらったことがささやかな自慢です。

◎ミニドラ
10枚程度のカードの中から1枚取って見て覚えてもらいます。返してもらったら裏と表が交互になるように混ぜていきます。本当に混ざっていることをよく示しますが、次の瞬間には観客のカードを残して全てのカードの向きがそろいます。
いわゆるトライアンフ現象ですが、今までにない混ぜ方を採用しました。ほぼ自動的に出来ますので、この冊子の中で一番演じやすい作品かもしれません。実際、この作品が演じられている所を何度か見たことがあります。

◎スペードのα
スペードのマークの大きさが変わります。 マニア相手のギャグのつもりで作った作品ですが、一般の方にもウケの良い作品です。実際に演じてみると、観客の反応にこっちが驚く事もしばしばありました。信じられないことに、レギュラーデックで出来ます。ある意味自信作です。

◎チャレンジレンジ
観客にデックを切り混ぜてもらいます。一番上のカードを見て覚えてもらったら、カットして中程に入れてもらいます。この間演者はデックに手は触れません。この状態で、演者はデックを受け取り、即座に観客のカードを抜き出して見せます。
対マニア用に作った作品です。これで多くのマジシャンを引っかけてきました。

◎オイル＆ウォーター
分離現象とアンチ（赤黒交互に混ざる）現象を1種類ずつ収録しました。
分離の方は、赤４枚と黒４枚を本当に交互に混ぜた状態からスタートします。この状態から分離するまでの最短手順に挑戦しました。たった一手である状態に持って行きます。かなり大胆な手法を使うのですが、今でもお気に入りの方法です。
アンチ現象は、とにかく怪しさの残らないようにかなり気を使いました。結果的に、やさしい技法を２種類だけ使います。簡単にできますので、気軽に演じていただければ幸いです。

◎大惨敗
青裏のデックから1枚のカードを選んで覚えたら返してもらい、裏表をよく混ぜます。この状態で演者はデックから観客と同じ数字のカードを立て続けに３枚出して見せます。更にお呪いをかけると、デックの向きが全部そろい、観客のカードだけが裏を向いて現れます。最後にデックをひっくり返すと、全てのカードが赤裏に変化しています。
マジシャンがあまり使わないあるフォースを使うことで重要な仕事を１つ減らす事に成功しました。流れるように手順が進むことも特徴です。 05たっぷりとクロースアップショーでトリネタとして演じた作品です。

◎おまけ
裏メインコーナーです。理論的にインビジブルデックを違う物に変化させる方法や、バカアンビシャスカード等を盛り込みました。マジックマニアのどす黒い部分を垣間見ることが出来ます！実際マニアウケはかなり良く、完成度の高い作品だと自負しておりますが、絶対に一般の方に見せないで下さい！