【ＡＰ流テクニック！】ハリウッド（Hollywood by Alex Pandrea）ＤＶＤ〜３つの有用な技法と、応用手順！〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]

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注目のマジシャン、ＡＰことアレックス・パンドレアの最新作！

３つの技法に着目し、独自のバリエーションも含めて徹底解説！

ハリウッド・スタイルのカードマジックを学びましょう！

アレックス・パンドレア氏は、これまでに Brick Pass ・ Diagonal Palm Pass のテクニック（主にパス）に主眼を置いた２作、
それに Arson ・ TRAP ・ Prisoners の、トリック（作品）に主眼を置いた３部作をリリースしてきました。

今回は、３つの技法を柱に、その派生的アイデアを含めてトータル10種のテクニックを収録。
さらそれを使った手順・作品も５つ解説されています。

元々はダウンロード販売のみで提供されていた3つの映像商品を、1枚のＤＶＤにまとめた、という経緯のもの。
その点ではお買い得セットとしての意味合いもあり、盛りだくさんの内容となっています。
なお、その由来からか、テクニックに関しては、基本的に実演なしでいきなり解説から入る感じになっています。
最初は面食らうかもしれませんが、ぜひついてきてください。
（手順・作品に関しては演技シーンも入っています）

■AP Spread Control

スプレッドコントロール、コンビンシングコントロールの系統に属する技法、と言うことですが…
基本として解説されている方法は、ちょっと発想が違います。
通常のこの手のテクニックとは異なり、カードをボトム側でなく、トップにコントロールしようというものです。

スプレッドから選ばれたカードをアウトジョグして、立てて観客に示す。
スプレッドを伏せる。その動作の中で、アウトジョグのカードは別のカードにスイッチされていて、
実際のカードは「ボトム」に送られる、のが通常ですが、これは、その段階で「トップ」に来ています。
この目的を達成するには、従来とは異質な操作が要請されることはご理解いただけると思います。

この技法、観客側から見た実演映像が、宣伝動画でもあまりしっかり捕らえられていないので、
ちょっと残念なのですが（ＤＶＤ内では解説から始まっています）…
使えれば、便利な技法であることは間違いありません。
うまく行えば、マジシャンの観客を含め、誰もその時点でまさかトップにあるとは思いません。
アレックス自身は、このコントロールを何年にも渡って使い続け、精確に仕上げています。

また、通常のようにボトムに移動する方法に関しても、アレックス流のバリエーションを解説しています。
さらに、その「ワンハンド」バージョンも収録。
これらも大変実用的です。

■Monet

「ペイントブラッシュチェンジ」と言うと「カードでカードをこすると変化する技法」を思い浮かべる方が多いでしょうが、
同名の、ロイ・ウォルトン氏によるまったく別の技法があり、ここでのテーマはそちらです。

デックのトップカードを右手で返して表を示し、そのまま軽くもてあそんでいると別のカードに変化してしまう…
何のカバーもなくカードが変化したように見える大変ビジュアルなテクニックです。
ビル・グッドウィン氏が、ＤＶＤ「リフレクション」の中で解説していて、そこで心を打たれた方も多いでしょう。

今回はその技法自体もアレックス氏なりの方法で解説していて、これがまた見事。
さらに、原理的に逆の操作を行って変化させる「リバース・ペイントブラッシュ」を解説しています。
これにより、変化を往復させたり連続させたりが可能となるなど、新たな可能性が開けました。

そのほか、このスタイルで、１枚のカードがＡ→Ｂ→Ｃと３種類に（２回）変化する「トリプルチェンジ」。
Single-to-Single は、本当に１枚のカードでスタートし、それが変化して、変化後も１枚である方法。
２枚の３が１枚の６になる「融合現象」なども紹介しています。

■T.O.P.

氏の Brick Pass では、ターンオーバー・パスも併せて解説しています。
むしろ、こちらの上手さに目を見張った方も多いでしょう。

今回のT.O.P.は、そのターンオーバー・パスを元にして発展させ構築した新技法。
タイトルも、TurnOver Pass の頭文字から来ているようですが…
言うなれば「コンビンシング・ターンオーバー・パス」とでも言うべきコンセプトです。

表向きのデック中央で、1枚のカードをアウトジョグさせてデックを揃えます。
そのまま、デック全体を裏向きに返します。
外見上、先ほどのカードが裏向きに突き出していますが…じつは既に別のカードにすりかわっています。
そして、実際にはパスが完了しており、先ほどのカードは、トップ（またはボトム）にあるのです。

氏の実演は、これまた見事です。
かなり堂々とカードをすりかえる操作が入るのですが、見ていて、まったくそのような感じがしません。
ターンオーバー・パス自体の動作も解説していますので、ぜひご覧ください。

この技法、さまざまな目的で使えます。
カードコントロールはもとより、スイッチやチェンジ、さらにはフォースとしても使えます。
交換現象やミステリーカードなど、３つの「応用手順」を含めて紹介しています。