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【新刊書籍!】The Amazing Sally Volume 1(アメージングサリー第1巻)〜佐藤喜義作品集!〜
[商品コード] KS001
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6,000円
(税込6,600円)
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待望の書が、ついに発刊!ハードカバー愛蔵版!
現代の「魔法使い」が正体を現し、秘密を開示!
━…━…━…━…━…━…━…━…
佐藤喜義さんとは二川会でお逢いしてからになりますので、もう既に20年以上の付き合いになります。
若かりし頃の佐藤喜義さんは、体格も良くいつもジーパン、ジージャン姿が実に印象的でした。
お逢いするたびに新作を見せていただき、当時刺激をいただいたのは、私の財産になっています。
風貌とは裏腹に、若造である私に紳士的かつやさしい語り口でいつも接してくれました。
衣装と接し方、そして創作意欲は、20年経った今でもほとんど変化がありません。
カードやコインは、いとも簡単に変化させつつも、一向に変化しない佐藤喜義さんがそこにいます。
若いマジシャンで佐藤喜義さんの作品に刺激を受けない人はいないでしょう。
今までのマジックの概念をたった1分で吹き飛ばしてくれる
のですから仕方ありません。
たった1分で信者にしてしまうパワーが佐藤喜義さんの作品にはあります。
〜2012年〜現在、最も魔法に近いマジックがベールを脱ぐ!・・・そんな心境です。
庄司タカヒト
━…━…━…━…━…━…━…━…
昨年還暦を迎え、その創作意欲にますます歯止めのきかなくなっている
「ヒゲとメガネとジージャンのおじさん」佐藤喜義さん初の作品集ができました。
美しく見事に構成された「アンビシャス・コレクターズ」から始まり、
名作コインマジック「トワイライト」の究極のバリエーションと言ってもよい「ザ・ムーン」まで。
そのメソッドは精密なセルフワーキングの場合もあれば、
変わったテクニックを縦横無尽に駆使するものや、
あきれるほど大胆なギミックやサトルティによるものまで、多岐にわたります。
アングラの帝王
(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)
の名に恥じない、
実験的、刺激的な作品が満載
の本書からは、ご本人と読者の手により、
今後も無数のバリエーションが生まれ続けることでしょう。
そしてそれらは淘汰され、磨かれ、熟成されて、いずれは宝石のような真の古典が誕生するに違いありません。
ゆうきとも
━…━…━…━…━…━…━…━…
長年に亘って佐藤さんの創作マジックに接し、いつもその斬新さに驚かされてきました。
そして、最先端を行く佐藤マジックの全貌を、いつの日にかゆっくりと眺めてみたいな、と考えていました。
そんな折の作品集の刊行です。選び抜かれたトリックの解説と、
そのトリックの背景、佐藤さんの思い、人柄も丁寧に書かれています。
腰を落ち着けて、完成本でじっくりと楽しみながら読みたいと思っています。
二川滋夫
━…━…━…━…━…━…━…━…
マニア垂涎、あの
佐藤喜義氏の初作品集
が、ついに刊行!
本格的で刺激的な
15作品
を収録(様々なタイプのカードマジック14作、コインマジック1作)。
的確な解説
を意図し、多数のリアリスティックな
イラスト
を含み、文章も詳細かつ分かりやすく説明。
単なる手順の説明のみにとどまらず、
全作品に「作品解説」
の項を加えて、考案の背景等を付記。
参考文献
等も合わせ、
クレジット情報
なども充実させたアカデミックな解説。
示唆に富む
インタビュー
も
4本収録
、佐藤喜義氏の人となりや考え方が分かり、立体的な理解が可能。
B5判・ハードカバー106頁
の大作。
装丁
や
レイアウト
にもこだわった、瀟洒な外観。
紙も上質紙を使った、重みのある一著です。
佐藤喜義氏。
氏は基本的に「一アマチュアマジシャン」であり、世間一般の方にとっては当然ながら全く無名のマジシャン…
その知名度・認知度はゼロでしょう。
それどころか、マジシャンの間ですら、氏をあまりよく知らないという方が結構いらっしゃるかもしれません。
これまで氏と接点の無かった方は、そもそも、下の名前の漢字からして読めない、とおっしゃる方も…
(ちなみに
「さとう・きよし」さん
です)
しかし、ひとたび氏のマジックを見る機会を得たならば、
その作品に、演技に、パワーに…
必ずや圧倒される
ことになります。
実際そうして佐藤氏と出会い、マジックを見せられて心酔し、師事するようになった若いマジシャンも数多く、
氏のファンは確実に増えています。
しかも、その中にはまさに「信者」という表現がふさわしい程の
熱狂的なファン
も多々。
マニア殺しのカリスマ性を備えたマジシャン
、それが佐藤喜義氏です。
そもそも、佐藤氏がこれまで
「知る人ぞ知る」
という存在で、マジック界に於いても総合的な知名度にやや欠けていた
最大の理由は、氏の作品・アイデア等が、あまりきちんとした形で発表されていなかったことに尽きます。
佐藤氏は、クリエーターとして
圧倒的な量の作品
を創作されていますが、その
ほとんどが公になっていません。
商品として唯一販売され人気を博したパケットトリック
「パ トリシア」
(現在も好評発売中)の作者としてご存じか、
フォーサイト社の冊子シリーズ
「魔法修行」
への寄稿、
弊社mMLへの作品提供
、それぞれ数作品くらいのものです。
並のクリエーターならともかく、佐藤氏の質・量を伴う膨大な作品群を前にしては…
これらは、ほんの
氷山の一角
に過ぎません。
以前は、それこそ佐藤氏が個人的に主宰されているマジックの講習会に参加するか、東京近辺のショップやイベント等で
たまたま顔を合わせた中で直接拝見するくらいしか、氏のマジックに触れる機会はありませんでした。
時代が変わって状況はやや変化し、佐藤氏
ご本人の手による演技動画
をネット上で見ることが出来るようになって、
多少全国区に広がりつつはありますが、それでもウェブ情報というのはまだまだインナーサークルのものに過ぎません。
その意味で、今回の
書籍作品集の発刊
は、
「待望の」
という言葉が、まさにそぐわしいもの。
佐藤氏にとっても当然、1つのメルクマールたるものとは思いますが、それに輪をかけて、マジック界に多大な
影響と貢献をもたらすものとなることは、疑いようがありません。
ちなみに、この書籍は弊社mMLスタッフでもある
佐藤大輔
が「個人的なプロジェクト」として企画から立ち上げ、
主導的に話を持ちかけ、自ら著述し出版したものです。
そもそも何故本書を執筆したか、その辺りの契機・動機・思いにも「まえがき」等で多少触れられています。
また、編集段階の組版・レイアウトの一切、のみならず出版までのトータルアドバイザーとして、
齋藤修三郎氏
の
多大な協力もいただいた、とのことです。
収録作品等の全貌は後でご紹介いたしますが、
特筆すべき点
をいくつか。
「第1巻」
と銘打っているのは、もちろん、佐藤氏の作品が到底1冊に
収まりきるものでない
からですが…
(続刊が以降、順当に出るかは、ひとえに読者の皆様のご支援にかかっております!)
最初であるがゆえに、豊穣たる
「佐藤喜義ワールド」
の
ある程度の「全体像」
を、ご存じない方にもできるだけ
幅広くご紹介しようという意図で、紹介作品がセレクトされています。
レギュラー
のトリックもあれば、
ギミック
を使ったものもあり。
デック
のトリックも、
パケット
トリックも。
テクニック
を駆使した作品から、数理トリック・
セルフワーキング
トリックまで。
コイン
マジックからも1作品。
あえて特定の分野に偏らせず、
バラエティ
に富ませてありますので、様々な方に、様々なマジックの魅力を
楽しんでいただくことができると思います。
ただし、決して入門編と言うわけではなく、極めて
佐藤氏らしいマニアックな作品
も収録されていますので
取り扱いには十分注意してください。
全くもって初心者向けの書籍ではございません。
佐藤氏の
多岐に渡る創作力の幅広さ
と、そして
底知れぬ「ディープな世界観」
。
これらの「凄み」を感じ取れるラインナップです。
ひとつの注目は、氏の作品では結構重用され多用される技法
「タウンゼンドカウント」
およびその応用作品が
収録されていること。
このカウント自体はジョナサン・タウンゼンド氏の考案ですが、佐藤氏が海外の文献の中から発掘し、その
可能性を見い出したことによってむしろ有名になった、もはや
「佐藤氏の」代名詞的技法
と言えます。
マニアの方は、ぜひご研究ください。
また、2005年にテレビで「高校生マジシャン」
何 嘉晃(ホウ カコウ)氏
が演じたことで当時大きな話題を呼んだ
作品
「ステラ」
の正確なハンドリングが初めて解説されています。
ポール・ハリス氏の「リセット」のバリエーションではありますが、独自の形に昇華させた傑作。
しかも、佐藤氏のオリジナル版
「ステラ」
、何(ホウ)氏のバリエーションである
「ステラ」
(テレビで演じたのは
厳密にはこの作品)、そして更なるクライマックスを付加した
「夕暮れのステラ」
の3バージョンを完全収録しています。
最後の
コインマジック"The Moon"
も幻想的。
名作「トワイライト」(ポール・ハリス/タヤリ・ケイゼル)の、最も美しく、最も巧妙なハンドリングと
断定しても差し支えないでしょう。
鏡を使った「虚像と実像が交錯する世界」
を、ぜひ皆さんも自らの手で体験してください。
二川滋夫氏
、
庄司タカヒト氏
、そして
ゆうきとも氏
。
3氏が推薦されているだけで、内容は保証されたも同然でしょう。
コレクターの方は、書架に必ず必要な1冊。
最近、いろいろとマジックの理論書など名著が出版されていますが、そろそろ、新しい
手品
を学びたい、
具体的な作品やアイデア
を知りたい、あるいは
巧妙な手順
を習いたい、という方も多いのでは?
あなたの頭脳をぶっ飛ばし圧倒する超絶作品集!
現代の「魔法使い」
にして自由人、そして永遠の青年たる
佐藤喜義氏の驚愕の世界
に、どっぷり嵌まってください!
●収録内容詳細
■
目次
■
まえがき
■
佐藤喜義さんからの言葉
■
〜第1章〜
アンビシャス・コレクターズ
青裏デックから観客3人にカードを1枚ずつ引いて覚えてもらい、デックに戻します。
それとは別に、赤裏のキング4枚を示した後、そのうち1枚を下に入れますが、おまじないをかけると一番上に上がってきます。
これを利用して、と言って、赤裏のキング4枚を青裏デックの上に重ねておまじないをかけると、3枚のカードが上がってきてキングの間に挟まれます。
そして、これが観客3人の覚えたカードなのです!
チープ・サンドイッチ
デックの中央にある観客のカードが2枚のキングの間に挟まれると宣言し、
デックの上に2枚の黒いキングを置きます。
おまじないをかけると2枚はデックの上下に移動して、理屈上、観客のカードを挟んでいることにはなっています。
冗談だと思っているところに、マジシャンは選ばれたカードの両端のカードを示して、確かに2枚の「赤い」キングに挟まれていることを示します!
ファスト・ディビジョン
裏向きのデックのトップに4枚のエースを表向きに重ねておまじないをかけるだけで、
デックの中に表向きでばらばらに差し込んでいた4枚のキングと一瞬で入れ替わります!
ふたご座のホフジンザー
2人の観客に、それぞれ1枚ずつカードを選んでもらいます。
4枚のエースにおまじないをかけると、1人目が選んだマークのエースだけが逆向きにひっくり返ります。
さらに、デックにおまじないをかけると、それの観客のカード自体がデックの中でひっくり返ります!
2人目の観客に対しても同じことを行ってみせると言って、もう一度4枚のエースにおまじないをかけると、
2人目が選んだマークのエースが逆向きにひっくり返り、デックの中でも1枚のカードがひっくり返るのですが……。
■
インタビュー:「創作について」
・「きっかけについて」
・「バリエーションとアレンジ」
・「セリフと演出について」
■
〜第2章〜
ロイヤル・ボナンザ
シャッフルした一組を4つの山に分け、カードを配ったり、他の山に移したりしてさらにカードの順番を変えます。
そして、各山のトップカードをめくると、なんと4枚ともキングなのです!
さらにそれぞれの山を表向きにひっくり返すと、そこには4枚のクイーンが揃っています!
最後に、もう一度それぞれの山のトップカードをめくると、4枚のジャックが現れるのです!
ディメンション
観客に、自由に決めた数字を元に1枚のカードを思ってもらいます。
マジシャンは、そのカードをノーヒントで見事に当ててみせます!
■
〜第3章〜
タウンゼンドカウント
・タウンゼンドカウントの解説
・タウンゼンドオペックカウント
●「組曲オイル&クイーンズ」
第1楽章 ラズル
赤黒交互に混ざった8枚のカードを2つのグループに分けます。
おまじないをかけると、一方に赤いカードが集まります。
もう一方には黒いカードが集まっているかと思いきや、なぜか4枚はクイーンに変わっています!
そして、もう一度先ほどのパケットの方を見ると、裏も赤く変色しています!
最後に、4枚のクイーンの裏の色が全て緑に変化し、表も4枚のエースに変わってしまうのです!
第2楽章 ホット・ゾーン、クール・ゾーン
赤黒交互に混ざった8枚のカードを2つのグループに分けます。
おまじないをかけると、一方に赤いカードが集まります。
もう一方には黒いカードが集まっているかと思いきや、なぜか4枚はクイーンに変わっています!
そして、もう一度先ほどのパケットの方を見ると、裏も赤く変色しています!
最後に、4枚のクイーンは表も裏も真っ白になってしまうのです!
第3楽章 ブラック・ポーカー
赤黒交互に混ざった8枚のカードを2つのグループに分けます。
おまじないをかけると、一方に黒いカードが集まります。
もう一方には赤いカードが集まっているかと思いきや、なぜか4枚はエースに変わっています!
そして、もう一度先ほどのパケットの方を見ると、裏も黒く変色しています!
最後に、4枚のエースの方も裏の色が黒くなるのですが、
表を見るとなんとスペードのロイヤルフラッシュのカードが揃っているのです!
■
インタビュー:「面を意識する」
■
〜第4章〜
オデッセイの娘たち
4枚のクイーンを、2枚の数札の間に挟んでおまじないをかけると、1枚ずつ数札に変わっていきます。
全て数札に変わったところで、選んだ4枚におまじないをかけると、再び4枚のクイーンに戻るのです!
ミッドナイト・スローモーション
4枚のキングの表が1枚ずつ真っ白に消えていきます。
最後のキングの表も消えてしまったところで、なんと4枚は表だけでなく、裏も真っ白になってしまっているのです!
■
インタビュー:「動作の整合性」
■
〜第5章〜
ステラ
手元の4枚のエースが、テーブル上のクイーン4枚と1枚ずつ入れ替わります!
全て入れ替わったところでおまじないをかけると、手元の4枚は一瞬で再びエースに戻ります。
最後に、2組を重ねると、なんと表裏交互に混ざり合い、さらにそれぞれはマークが一致したペアになっているのです!
ステラ(何嘉晃)
手元の4枚のエースが、テーブル上のクイーン4枚と1枚ずつ入れ替わります!
全て入れ替わったところでおまじないをかけると、手元の4枚は一瞬で再びエースに戻ります。
最後に、2組を重ねると、なんと表裏交互に混ざり合い、さらにそれぞれはマークが一致したペアになっているのです!
夕暮のステラ
手元の4枚のエースが、テーブル上のクイーン4枚と1枚ずつ入れ替わります!
全て入れ替わったところでおまじないをかけると、手元の4枚は一瞬で再びエースに戻ります。
そして、おまじないをかけてクイーン4枚を表向きにしてから2組の山を重ねるだけで、
エースとクイーンは一瞬で交互に混ざり合ってマークごとのペアになります!
最後にクイーンを裏返すと、いつの間にか裏の色まで変わっているのです!
■
インタビュー:「何(ホウ)君との思い出」
■
〜第6章〜
The Moon
コインを鏡に映し込むと、虚像が現実化するように次々とコインが増えていきます!
■
参考文献
■
あとがき
■
謝辞
【2020年5月・追記】
本著作は結果として
「3部作のシリーズ」
となり、2020年5月に第3巻が出て、めでたく完結となりました。
作品集として個別に好きなところから(あるいは、好きなところだけ)お読みいただいてよいものですが、
興味がございます方は、ぜひシリーズで揃えられると、より理解が深まるものと思います。
・
【新刊書籍!】The Amazing Sally Volume 1(アメージングサリー第1巻)~佐藤喜義作品集!~
(本書)
・
【待望の2冊目!】The Amazing Sally Volume 2(アメージングサリー第2巻)~佐藤喜義作品集・第2弾!~
・
【締めはコインマジック!】The Amazing Sally Volume 3(アメージングサリー第3巻)~佐藤喜義作品集・第3弾!~
↑『パトリシア』
↑『魔法修行 第8号』
↑『魔法修行 第7号』
↑『魔法修行 第6号』
↑『魔法修行 第5号』
↑『魔法修行 第4号』
↑『魔法修行 第3号』
↑『魔法修行 第2号』
↑『魔法修行 第1号』
↑『バイシクル・グリーンデック』
↑『バイシクル・ターコイズカラー』
↑『バイシクル・フクシアカラー』
↑『カードマジックデザインズ』
↑『mML Vol.75』
↑『mML Vol.78』
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現代の「魔法使い」が正体を現し、秘密を開示!
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佐藤喜義さんとは二川会でお逢いしてからになりますので、もう既に20年以上の付き合いになります。
若かりし頃の佐藤喜義さんは、体格も良くいつもジーパン、ジージャン姿が実に印象的でした。
お逢いするたびに新作を見せていただき、当時刺激をいただいたのは、私の財産になっています。
風貌とは裏腹に、若造である私に紳士的かつやさしい語り口でいつも接してくれました。
衣装と接し方、そして創作意欲は、20年経った今でもほとんど変化がありません。
カードやコインは、いとも簡単に変化させつつも、一向に変化しない佐藤喜義さんがそこにいます。
若いマジシャンで佐藤喜義さんの作品に刺激を受けない人はいないでしょう。
今までのマジックの概念をたった1分で吹き飛ばしてくれるのですから仕方ありません。
たった1分で信者にしてしまうパワーが佐藤喜義さんの作品にはあります。
〜2012年〜現在、最も魔法に近いマジックがベールを脱ぐ!・・・そんな心境です。
庄司タカヒト
━…━…━…━…━…━…━…━…
昨年還暦を迎え、その創作意欲にますます歯止めのきかなくなっている
「ヒゲとメガネとジージャンのおじさん」佐藤喜義さん初の作品集ができました。
美しく見事に構成された「アンビシャス・コレクターズ」から始まり、
名作コインマジック「トワイライト」の究極のバリエーションと言ってもよい「ザ・ムーン」まで。
そのメソッドは精密なセルフワーキングの場合もあれば、
変わったテクニックを縦横無尽に駆使するものや、
あきれるほど大胆なギミックやサトルティによるものまで、多岐にわたります。
アングラの帝王(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)の名に恥じない、
実験的、刺激的な作品が満載の本書からは、ご本人と読者の手により、
今後も無数のバリエーションが生まれ続けることでしょう。
そしてそれらは淘汰され、磨かれ、熟成されて、いずれは宝石のような真の古典が誕生するに違いありません。
ゆうきとも
━…━…━…━…━…━…━…━…
長年に亘って佐藤さんの創作マジックに接し、いつもその斬新さに驚かされてきました。
そして、最先端を行く佐藤マジックの全貌を、いつの日にかゆっくりと眺めてみたいな、と考えていました。
そんな折の作品集の刊行です。選び抜かれたトリックの解説と、
そのトリックの背景、佐藤さんの思い、人柄も丁寧に書かれています。
腰を落ち着けて、完成本でじっくりと楽しみながら読みたいと思っています。
二川滋夫
━…━…━…━…━…━…━…━…
マニア垂涎、あの佐藤喜義氏の初作品集が、ついに刊行!
本格的で刺激的な15作品を収録(様々なタイプのカードマジック14作、コインマジック1作)。
的確な解説を意図し、多数のリアリスティックなイラストを含み、文章も詳細かつ分かりやすく説明。
単なる手順の説明のみにとどまらず、全作品に「作品解説」の項を加えて、考案の背景等を付記。
参考文献等も合わせ、クレジット情報なども充実させたアカデミックな解説。
示唆に富むインタビューも4本収録、佐藤喜義氏の人となりや考え方が分かり、立体的な理解が可能。
B5判・ハードカバー106頁の大作。
装丁やレイアウトにもこだわった、瀟洒な外観。
紙も上質紙を使った、重みのある一著です。
佐藤喜義氏。
氏は基本的に「一アマチュアマジシャン」であり、世間一般の方にとっては当然ながら全く無名のマジシャン…
その知名度・認知度はゼロでしょう。
それどころか、マジシャンの間ですら、氏をあまりよく知らないという方が結構いらっしゃるかもしれません。
これまで氏と接点の無かった方は、そもそも、下の名前の漢字からして読めない、とおっしゃる方も…
(ちなみに「さとう・きよし」さんです)
しかし、ひとたび氏のマジックを見る機会を得たならば、その作品に、演技に、パワーに…
必ずや圧倒されることになります。
実際そうして佐藤氏と出会い、マジックを見せられて心酔し、師事するようになった若いマジシャンも数多く、
氏のファンは確実に増えています。
しかも、その中にはまさに「信者」という表現がふさわしい程の熱狂的なファンも多々。
マニア殺しのカリスマ性を備えたマジシャン、それが佐藤喜義氏です。
そもそも、佐藤氏がこれまで「知る人ぞ知る」という存在で、マジック界に於いても総合的な知名度にやや欠けていた
最大の理由は、氏の作品・アイデア等が、あまりきちんとした形で発表されていなかったことに尽きます。
佐藤氏は、クリエーターとして圧倒的な量の作品を創作されていますが、そのほとんどが公になっていません。
商品として唯一販売され人気を博したパケットトリック「パ トリシア」(現在も好評発売中)の作者としてご存じか、
フォーサイト社の冊子シリーズ「魔法修行」への寄稿、弊社mMLへの作品提供、それぞれ数作品くらいのものです。
並のクリエーターならともかく、佐藤氏の質・量を伴う膨大な作品群を前にしては…
これらは、ほんの氷山の一角に過ぎません。
以前は、それこそ佐藤氏が個人的に主宰されているマジックの講習会に参加するか、東京近辺のショップやイベント等で
たまたま顔を合わせた中で直接拝見するくらいしか、氏のマジックに触れる機会はありませんでした。
時代が変わって状況はやや変化し、佐藤氏ご本人の手による演技動画をネット上で見ることが出来るようになって、
多少全国区に広がりつつはありますが、それでもウェブ情報というのはまだまだインナーサークルのものに過ぎません。
その意味で、今回の書籍作品集の発刊は、「待望の」という言葉が、まさにそぐわしいもの。
佐藤氏にとっても当然、1つのメルクマールたるものとは思いますが、それに輪をかけて、マジック界に多大な
影響と貢献をもたらすものとなることは、疑いようがありません。
ちなみに、この書籍は弊社mMLスタッフでもある佐藤大輔が「個人的なプロジェクト」として企画から立ち上げ、
主導的に話を持ちかけ、自ら著述し出版したものです。
そもそも何故本書を執筆したか、その辺りの契機・動機・思いにも「まえがき」等で多少触れられています。
また、編集段階の組版・レイアウトの一切、のみならず出版までのトータルアドバイザーとして、齋藤修三郎氏の
多大な協力もいただいた、とのことです。
収録作品等の全貌は後でご紹介いたしますが、特筆すべき点をいくつか。
「第1巻」と銘打っているのは、もちろん、佐藤氏の作品が到底1冊に収まりきるものでないからですが…
(続刊が以降、順当に出るかは、ひとえに読者の皆様のご支援にかかっております!)
最初であるがゆえに、豊穣たる「佐藤喜義ワールド」のある程度の「全体像」を、ご存じない方にもできるだけ
幅広くご紹介しようという意図で、紹介作品がセレクトされています。
レギュラーのトリックもあれば、ギミックを使ったものもあり。
デックのトリックも、パケットトリックも。
テクニックを駆使した作品から、数理トリック・セルフワーキングトリックまで。
コインマジックからも1作品。
あえて特定の分野に偏らせず、バラエティに富ませてありますので、様々な方に、様々なマジックの魅力を
楽しんでいただくことができると思います。
ただし、決して入門編と言うわけではなく、極めて佐藤氏らしいマニアックな作品も収録されていますので
取り扱いには十分注意してください。
全くもって初心者向けの書籍ではございません。
佐藤氏の多岐に渡る創作力の幅広さと、そして底知れぬ「ディープな世界観」。
これらの「凄み」を感じ取れるラインナップです。
ひとつの注目は、氏の作品では結構重用され多用される技法「タウンゼンドカウント」およびその応用作品が
収録されていること。
このカウント自体はジョナサン・タウンゼンド氏の考案ですが、佐藤氏が海外の文献の中から発掘し、その
可能性を見い出したことによってむしろ有名になった、もはや「佐藤氏の」代名詞的技法と言えます。
マニアの方は、ぜひご研究ください。
また、2005年にテレビで「高校生マジシャン」何 嘉晃(ホウ カコウ)氏が演じたことで当時大きな話題を呼んだ
作品「ステラ」の正確なハンドリングが初めて解説されています。
ポール・ハリス氏の「リセット」のバリエーションではありますが、独自の形に昇華させた傑作。
しかも、佐藤氏のオリジナル版「ステラ」、何(ホウ)氏のバリエーションである「ステラ」(テレビで演じたのは
厳密にはこの作品)、そして更なるクライマックスを付加した「夕暮れのステラ」の3バージョンを完全収録しています。
最後のコインマジック"The Moon"も幻想的。
名作「トワイライト」(ポール・ハリス/タヤリ・ケイゼル)の、最も美しく、最も巧妙なハンドリングと
断定しても差し支えないでしょう。
鏡を使った「虚像と実像が交錯する世界」を、ぜひ皆さんも自らの手で体験してください。
二川滋夫氏、庄司タカヒト氏、そしてゆうきとも氏。
3氏が推薦されているだけで、内容は保証されたも同然でしょう。
コレクターの方は、書架に必ず必要な1冊。
最近、いろいろとマジックの理論書など名著が出版されていますが、そろそろ、新しい手品を学びたい、
具体的な作品やアイデアを知りたい、あるいは巧妙な手順を習いたい、という方も多いのでは?
あなたの頭脳をぶっ飛ばし圧倒する超絶作品集!
現代の「魔法使い」にして自由人、そして永遠の青年たる佐藤喜義氏の驚愕の世界に、どっぷり嵌まってください!
●収録内容詳細
■まえがき
■佐藤喜義さんからの言葉
■〜第1章〜
アンビシャス・コレクターズ
青裏デックから観客3人にカードを1枚ずつ引いて覚えてもらい、デックに戻します。
それとは別に、赤裏のキング4枚を示した後、そのうち1枚を下に入れますが、おまじないをかけると一番上に上がってきます。
これを利用して、と言って、赤裏のキング4枚を青裏デックの上に重ねておまじないをかけると、3枚のカードが上がってきてキングの間に挟まれます。
そして、これが観客3人の覚えたカードなのです!
チープ・サンドイッチ
デックの中央にある観客のカードが2枚のキングの間に挟まれると宣言し、
デックの上に2枚の黒いキングを置きます。
おまじないをかけると2枚はデックの上下に移動して、理屈上、観客のカードを挟んでいることにはなっています。
冗談だと思っているところに、マジシャンは選ばれたカードの両端のカードを示して、確かに2枚の「赤い」キングに挟まれていることを示します!
ファスト・ディビジョン
裏向きのデックのトップに4枚のエースを表向きに重ねておまじないをかけるだけで、
デックの中に表向きでばらばらに差し込んでいた4枚のキングと一瞬で入れ替わります!
ふたご座のホフジンザー
2人の観客に、それぞれ1枚ずつカードを選んでもらいます。
4枚のエースにおまじないをかけると、1人目が選んだマークのエースだけが逆向きにひっくり返ります。
さらに、デックにおまじないをかけると、それの観客のカード自体がデックの中でひっくり返ります!
2人目の観客に対しても同じことを行ってみせると言って、もう一度4枚のエースにおまじないをかけると、
2人目が選んだマークのエースが逆向きにひっくり返り、デックの中でも1枚のカードがひっくり返るのですが……。
■インタビュー:「創作について」
・「きっかけについて」
・「バリエーションとアレンジ」
・「セリフと演出について」
■〜第2章〜
ロイヤル・ボナンザ
シャッフルした一組を4つの山に分け、カードを配ったり、他の山に移したりしてさらにカードの順番を変えます。
そして、各山のトップカードをめくると、なんと4枚ともキングなのです!
さらにそれぞれの山を表向きにひっくり返すと、そこには4枚のクイーンが揃っています!
最後に、もう一度それぞれの山のトップカードをめくると、4枚のジャックが現れるのです!
ディメンション
観客に、自由に決めた数字を元に1枚のカードを思ってもらいます。
マジシャンは、そのカードをノーヒントで見事に当ててみせます!
■〜第3章〜
タウンゼンドカウント
・タウンゼンドカウントの解説
・タウンゼンドオペックカウント
●「組曲オイル&クイーンズ」
第1楽章 ラズル
赤黒交互に混ざった8枚のカードを2つのグループに分けます。
おまじないをかけると、一方に赤いカードが集まります。
もう一方には黒いカードが集まっているかと思いきや、なぜか4枚はクイーンに変わっています!
そして、もう一度先ほどのパケットの方を見ると、裏も赤く変色しています!
最後に、4枚のクイーンの裏の色が全て緑に変化し、表も4枚のエースに変わってしまうのです!
第2楽章 ホット・ゾーン、クール・ゾーン
赤黒交互に混ざった8枚のカードを2つのグループに分けます。
おまじないをかけると、一方に赤いカードが集まります。
もう一方には黒いカードが集まっているかと思いきや、なぜか4枚はクイーンに変わっています!
そして、もう一度先ほどのパケットの方を見ると、裏も赤く変色しています!
最後に、4枚のクイーンは表も裏も真っ白になってしまうのです!
第3楽章 ブラック・ポーカー
赤黒交互に混ざった8枚のカードを2つのグループに分けます。
おまじないをかけると、一方に黒いカードが集まります。
もう一方には赤いカードが集まっているかと思いきや、なぜか4枚はエースに変わっています!
そして、もう一度先ほどのパケットの方を見ると、裏も黒く変色しています!
最後に、4枚のエースの方も裏の色が黒くなるのですが、
表を見るとなんとスペードのロイヤルフラッシュのカードが揃っているのです!
■インタビュー:「面を意識する」
■〜第4章〜
オデッセイの娘たち
4枚のクイーンを、2枚の数札の間に挟んでおまじないをかけると、1枚ずつ数札に変わっていきます。
全て数札に変わったところで、選んだ4枚におまじないをかけると、再び4枚のクイーンに戻るのです!
ミッドナイト・スローモーション
4枚のキングの表が1枚ずつ真っ白に消えていきます。
最後のキングの表も消えてしまったところで、なんと4枚は表だけでなく、裏も真っ白になってしまっているのです!
■インタビュー:「動作の整合性」
■〜第5章〜
ステラ
手元の4枚のエースが、テーブル上のクイーン4枚と1枚ずつ入れ替わります!
全て入れ替わったところでおまじないをかけると、手元の4枚は一瞬で再びエースに戻ります。
最後に、2組を重ねると、なんと表裏交互に混ざり合い、さらにそれぞれはマークが一致したペアになっているのです!
ステラ(何嘉晃)
手元の4枚のエースが、テーブル上のクイーン4枚と1枚ずつ入れ替わります!
全て入れ替わったところでおまじないをかけると、手元の4枚は一瞬で再びエースに戻ります。
最後に、2組を重ねると、なんと表裏交互に混ざり合い、さらにそれぞれはマークが一致したペアになっているのです!
夕暮のステラ
手元の4枚のエースが、テーブル上のクイーン4枚と1枚ずつ入れ替わります!
全て入れ替わったところでおまじないをかけると、手元の4枚は一瞬で再びエースに戻ります。
そして、おまじないをかけてクイーン4枚を表向きにしてから2組の山を重ねるだけで、
エースとクイーンは一瞬で交互に混ざり合ってマークごとのペアになります!
最後にクイーンを裏返すと、いつの間にか裏の色まで変わっているのです!
■インタビュー:「何(ホウ)君との思い出」
■〜第6章〜
The Moon
コインを鏡に映し込むと、虚像が現実化するように次々とコインが増えていきます!
■参考文献
■あとがき
■謝辞
【2020年5月・追記】
本著作は結果として「3部作のシリーズ」となり、2020年5月に第3巻が出て、めでたく完結となりました。
作品集として個別に好きなところから(あるいは、好きなところだけ)お読みいただいてよいものですが、
興味がございます方は、ぜひシリーズで揃えられると、より理解が深まるものと思います。
・【新刊書籍!】The Amazing Sally Volume 1(アメージングサリー第1巻)~佐藤喜義作品集!~(本書)
・【待望の2冊目!】The Amazing Sally Volume 2(アメージングサリー第2巻)~佐藤喜義作品集・第2弾!~
・【締めはコインマジック!】The Amazing Sally Volume 3(アメージングサリー第3巻)~佐藤喜義作品集・第3弾!~
↑『パトリシア』
↑『魔法修行 第8号』
↑『魔法修行 第7号』
↑『魔法修行 第6号』
↑『魔法修行 第5号』
↑『魔法修行 第4号』
↑『魔法修行 第3号』
↑『魔法修行 第2号』
↑『魔法修行 第1号』
↑『バイシクル・グリーンデック』
↑『バイシクル・ターコイズカラー』
↑『バイシクル・フクシアカラー』
↑『カードマジックデザインズ』
↑『mML Vol.75』
↑『mML Vol.78』