■In the Hands (フランク・ガルシアをベースにロベルト・ジョビー)
観客がデックをシャッフルし、その内の2 枚を憶えます。
そして憶えたカードをデックに戻してもらいます。
この不可能な状況にもかかわらず、マジシャンは憶えたカードを両方とも見つけ出してしまいます。 ■Back to the Future (アル・リーチ)
マジシャンは自分自身で未来に行き、そこで何が起こっているかを記憶し、過去に戻ってきて、そしてこれから起こることを予言する、
という、現象は明快ですが、なんだかややこしいお話です。
●Routine 7 ■Manto (ボブ・ハマーをベースにリシャール・ヴォルメル)
マジシャンは予言を書きます。そして、それをカード・ケースの中にしまいます。
ケースは観客に持っておいてもらいましょう。
観客と演者がカードを表裏ごちゃ混ぜにします。デックはカオスな状態になります。
それにもかかわらず予言には、何枚のカードが表向きになっているか、それらの内、何枚が赤で何枚が黒か、正確に書かれているのです! ■Vernon’s Miracle (ダイ・ヴァーノン)
マジシャンは考え得る限りのフェアな状況のもとで、選ばれたカードを見つけ出します。 ■That Is the Question (リシャール・ヴォルメル)
マジシャンはなんの質問もすることなく、自由に思ってもらったカードが何かを当て、探し出してしまいます。
アイコンのご説明
名著認定!カードマジックに携わる人、必読のgood著が爆誕!
やっとこさ再入荷しました!絶版化しないうちにぜひ!
2019/4/19 再入荷しました!
これが最後のチャンスかもしれません
お見逃しなく!
これはこれまで日本語で出された膨大なカードマジック関係書籍の中でも、
1,2を争う名著といえるのではないかと思っております。
その功績は、ひとえに「原著のすばらしさ」と「訳した方のすばらしさ」の2点に還元されます。
ロベルト・ジョビーの著書「Card College Light」は、今回の訳著でも言及されていますが、
氏の別著「カード・カレッジ」からの抜粋だと誤解されている方も多いようです。
違います。まったく別物です。
実際、本書の内容は「カード・カレッジ」よりも先に書かれたもので、
技法を核に据えた「カード・カレッジ」とは方向性が異なります。
そうです。
技法を使わないカードマジック、すなわちセルフワーキングトリックに焦点を当てたものなのです。
今でこそセルフワーキング花盛りですが、本書は1988年の時点で、ロベルト・ジョビーが
過去の名作の数々の中から、その驚嘆すべき慧眼によって選び抜いた、
セルフワーキングトリックの傑作選です。
「本当に傑作しか載っていません」と関係者も驚嘆した上で、断言しています。
作品クォリティは抜群ですし、歴史的にも重要な作品が多々含まれています。
もちろん、ある程度研究された方は既にご存知の作品も含まれているでしょう。
歴史的傑作の集成ですからね。
知られざる傑作も含まれていますから(一部ジョビーのオリジナル作品もあり)
すべてをご存知だという方は(原著を既にお読みの方以外では)
そうそういらっしゃるとは思えませんが、仮に、もしすべての作品をご存知だったとしても、
それでも本書をお読みいただく価値は十分にあると思います。
その理由はいくつかありますが、1つにはすべての作品がジョビーのタッチを含めて解説されていること。
ジョビーにより考え抜かれた見せ方や演技のコツなどは、個々の作品を実際にパフォーマンスする上で
きわめて参考になるものです。
加えて、本書が構成として面白いのは、3作品ずつがグループ化されていて、それが1つの「ルーティーン」
として演じられるように仕組んであること。
その「ルーティーン」が7つ収録されていて、総計21作品という形です。
必ずしもこのルーティン通りの形で演じる必要はありませんが、とても合理的に構成されていて、次の作品の準備が
前の作品の中でなされたり、といった点は、自分なりの手順を考える上でも役立ちます。
現象テーマは統一させず、変化をつけて観客を飽きさせない配慮をしている点も参考になります。
翻訳に関しては、日本語として普通以上に読みやすく、そして(おそらく)正確です。
ちゃんと英語も日本語も手品もわかっていて、頭のよい人が几帳面(丁寧)に訳したということが伝わります。
翻訳というと、ひどい場合は直訳体でそもそも言語としての理解が難しい場合なども過去に幾多の例があり、
読みやすくするには訳者の技量がいるのです。
また逆に、訳者が前に出すぎて、「読みやすくする」との建前に乗っかり、原著の意図を超えた/外れた
勝手なことを書いてきたりすることもありますが(超訳のたぐい)、この翻訳チームは
信頼が置ける仕事ぶりで、訳者が補足した部分は、ちゃんとわかるようになっています。
●Routine 1
■T.N.T. (ホァン・タマリッツ)
全くもって不可能に思われる状況下で、マジシャンは選ばれた2 枚のカードを当てます。
■Intuition (ポール・カリーをベースにジョン・ケネディ)
2 人の観客が、直感の力により、よく混ぜられたデックを赤と黒に分けることができるようになります。
■The Telephone Trick (ハワード・サビッジをベースにウィリアム・マカフリー)
よく混ぜられたデックから自由に1 枚カードが選ばれます。
演者が霊媒に電話をかけると、その人はカードが何であるかを電話越しで当ててしまうのです。
●Routine 2
■Thot Echo (サム・シュワルツ)
きわめてフェアな状況で観客が2 枚のカードを選びますが、マジシャンはそれらを見つけ出すことができます。
■Royal Flush (ボブ・ハマーをベースにラリー・ジェニングス)
観客によって10 枚のカードがランダムに選ばれ、よくシャッフルされ、そして2 つのポーカーの手札として配られます。
にもかかわらず、マジシャンの手札がロイヤルフラッシュになっているのです!
■The Waikiki Shuffle (ビル・ムラタ)
無意識にコントロールされた振り子の揺れから、マジシャンは選ばれたカードが何かを当ててしまいます。
●Routine 3
■Fingertip Sensitivity (ボブ・ハマー)
マジシャンは、観客がテーブルの下でカードのパケットをどのような並びにしたのか当てることができます。
■Muscle Reading (ジャック・マクミラン)
観客にカードを選ばせ、デックの中に戻して完全にシャッフルしてもらいます。
マジシャンは、他人の“無意識の筋肉インパルス”を読む能力により、選ばれたカードを見つけ出すことができるのです。
■The Lie Detector (ロベルト・ジョビー)
観客がカードを憶えて、デックに戻し、シャッフルします。次に、7 枚の無関係なカードを抜き出してもらいます。
そうしたら表は見せずにマジシャンに向かってカードの名前を言っていってもらいます。
しかし、どれか1 枚のカードのところで(そのカードの名前の代わりに)選んだカードの名前を言ってもらいます。
信じられないかもしれませんが、マジシャンは人の嘘を見抜く鋭敏さを備えているので、彼女のカードを見つけ出してしまうのです!
●Routine 4
■The Circus Card Trick (ヒューガード&ブラウ)
このマジシャンは選ばれたカードを探し出すことに失敗してしまったな、と観客が確信している状況で、
マジシャンはびっくりするような愉快な方法で、事態をうまいこと収拾します。
■The Fingerprint (ヒューガード&ブラウ)
自由に選ばれたカードが、観客によって、きわめて厳正な状況の下、デックに戻されます。
にもかかわらず、マジシャンは選ばれたカードに残された“指紋”を手がかりに、これを見つけ出してしまうのです!
■Magical Match (ジョン・ヒリアード)
マジシャンは、説明のつかないやり方で、観客がデックからカットしたカードの正確な枚数を2 度も当ててしまいます!
●Routine 5
■Cards Never Lie!(J.C.ワグナー)
観客がカードを選び、デックの中に戻してシャッフルします。マジシャンは、これからカードについて3 つの質問をするが、
回答については嘘を言ってもいいし、本当のことを言っても構わないと観客に伝えます。
にもかかわらず、マジシャンは選ばれたカードが何か分かるだけでなく、すぐに同じ数字の他の3 枚のカードも取り出してくるのです!
■Digital Dexterity (アル・ベーカー)
観客がカードを1 枚選び、それをデックに戻してシャッフルします。
そして、デックはマジシャンのポケットに入れられます。
全くもって信じられないような器用さで、マジシャンはデックの中から選ばれたカードを探し出してくることができるのです。
■Think Stop!(ブルース・サーヴォン)
観客が自由にカードを選び、デックに戻し、シャッフルします。
にもかかわらずマジシャンは、観客が何も言わずに心の中で思ったことを読み取り、カードを見つけ出してしまいます。
●Routine 6
■Card Caper (ロベルト・ジョビー)
2 人の観客が自分自身がシャッフルしたデックから、それぞれカードを選びます。
選んだカードをデックに戻し、再度シャッフルします。
にもかかわらず、マジシャンは2 人の選んだカードを驚くべきやり方で見つけ出してしまいます。
■In the Hands (フランク・ガルシアをベースにロベルト・ジョビー)
観客がデックをシャッフルし、その内の2 枚を憶えます。
そして憶えたカードをデックに戻してもらいます。
この不可能な状況にもかかわらず、マジシャンは憶えたカードを両方とも見つけ出してしまいます。
■Back to the Future (アル・リーチ)
マジシャンは自分自身で未来に行き、そこで何が起こっているかを記憶し、過去に戻ってきて、そしてこれから起こることを予言する、
という、現象は明快ですが、なんだかややこしいお話です。
●Routine 7
■Manto (ボブ・ハマーをベースにリシャール・ヴォルメル)
マジシャンは予言を書きます。そして、それをカード・ケースの中にしまいます。
ケースは観客に持っておいてもらいましょう。
観客と演者がカードを表裏ごちゃ混ぜにします。デックはカオスな状態になります。
それにもかかわらず予言には、何枚のカードが表向きになっているか、それらの内、何枚が赤で何枚が黒か、正確に書かれているのです!
■Vernon’s Miracle (ダイ・ヴァーノン)
マジシャンは考え得る限りのフェアな状況のもとで、選ばれたカードを見つけ出します。
■That Is the Question (リシャール・ヴォルメル)
マジシャンはなんの質問もすることなく、自由に思ってもらったカードが何かを当て、探し出してしまいます。
クレジットに関しても詳しく掲載されているので「歴史を知りたい」とか「さらに原点にあたりたい」
といった研究家肌の方にも好都合です。
原著者もかなり詳しい記載をしている上に、翻訳の段階でも補足がなされています。
本書を読むと、ジョビーがいかにオールラウンドのマジシャンであるかがわかります。
作品・トリック自体に分析を加えたかと思うと、演技面でのアドバイスを始め、そして出典から手順構成にいたるまで…
さながら灯台のようにめまぐるしく、マジックのさまざまな側面にスポットを当てて、見事に解説していきます。
氏の解説を頼りに航海をすれば、誰もが安全に、目的地にたどり着けるでしょう。
技法感がないゆえに、魔法に近いカードマジックが満載。
初級者、上級者を問わず、良いカードマジックをお探しの方には、ぜひお勧めいたします。
即効性のある内容は、単なる実用書(ネタ本)として読んでも役立つものですし
じっくり読み込めば、マジックの哲学的深みに触れることになるでしょう。
どのように叩いてもきっちり響く、たぐいまれな名著です。
・A5判ソフトカバー 、176ページ
アン・ルート(En Route)
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