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コインマトリックスが魔法に進化！？

カードが透明、でも集まる不思議！






コインアセンブリーは、多くのコインマジシャンに愛されてきたプロットです。
多くのコインマンたちが、様々な工夫を加えてきました。
しかし大抵はハンドリングの変更であり、それ以上の根本的な変更がなされることは稀です。

Richard Mo が2003年に出した Trans Matrix では、トランプのカバーをやめ、
透明カードをカバーとして使うようにしました。
これはコインがカードの下でテレポーテーションする瞬間が見える、という
画期的な改変でした。
そのビジュアルは強烈です。

今回ご紹介するのは、その Chen Hui によるバージョンです。
このバージョンでは、演技前と演技後に、４枚のコインを観客に手渡して
調べてもらうことができます。
のみならず、観客に周囲を囲まれても演じられ、非常に簡単に習得できて、
さまざまな照明条件下で行うことができます。

この手順は、数えきれないほどのパフォーマンスによって磨かれ、
作り上げられてきたものです。
また、使用するギミックは職人技によってつくられています。
なお、このギミックコインは2022年のハーフダラーで作られていて、
実演にはレギュラーのハーフダラーコインが別途4枚必要となります。
（可能ならば2019年以降に製造されたハーフダラーが望ましいです。）

観客注視の中、魔法を実現する透明マトリックス。
独自の世界を演出する、一味違うマジックです。




通常のコインアセンブリーを見たことのあるマニアックな観客が相手なら、
多いに不思議がられ、喜ばれるマジックとなるでしょう。
ただ、一言ご注意申し上げると、そうでない一般の観客の前では、これを
いきなり見せないほうがよいのではないかと思います。

普通のカードで普通のアセンブリーをしてから、
「今日はこれを透明なカードでやってみようと思います」
とか、
「どうやってるか見たいですか？特別に種明かしを…」
などと言って始めるのが得策です。

元を知っている人なら、あのカバーを透明にしたんだ、と分かりますが、
知らない人には伝わらないでしょう。
透明カードは本来カバーとしての役目があるとは思えない素材ですから、
それをコインに重ねる意味がそもそも不明となるはずです。

もちろん、四の五の言わずにいきなり演じても不思議は不思議ですから、
手品としては成立していますので、不思議パワーで押しきれるかもしれませんが。
意味が通じないと真の意味で凄さが理解されず、もったいないでしょう。




・ギミックコイン　1枚
・透明カード　5枚
・用具保管用特製カードワレット
（解説は英語版のオンライン動画です。）
※別途レギュラハーフを4枚ご用意ください。