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名作クロースアップを、スタンディング・パーラーアクトで！

カードマジックのポテンシャルを最大限に引き出そう！


伝統的な「フォアエース」（エース・アセンブリー）は純然たるクロースアップマジックで、そもそも、
そんなに大人数の前で見せるものではない、と信じている方も多いでしょう。
バーノン以前の古典クラシックを見れば、歴史的には「あながちそうとも限らない」のですが…

今回ご紹介するのは、まさにフォアエースアセンブリーを大人数の前で演じることを目的に作られた手順。
レギュラーサイズのカードで、サロン（パーラー）から、ちょっとしたステージまで対応できます。





英文の解説書が付いていますので、その日本語訳もお付けいたします。
なお、動画での解説も、ウェブ上で視聴できるようになっています（こちらは海外版です）。




説明書に書かれている手順を、原案通り説明します。
マジシャンは、スペードのエースを示して、グラスに入れます。

ここで、会場の３箇所、３人の観客に協力をお願いします。
残る３枚のエースを示したら、まず第１の観客のところに行きます。
１枚エースを示し、それをマジシャンは床に置いて、観客に「足を乗せて」押さえさせます。
これを、他の２人の観客にも同様に行い、３人の観客に１枚ずつエースを「踏んで」もらいます。

マジシャンは、残りのデックをドリブルし、別の観客にストップをかけさせます。
そして、その場所から３枚のカードを取り上げて、見せます…これはもちろん関係ないバラバラのカードです。
それをはっきりと示したら、そのまま、スペードのエースが入ったグラスに、一緒に入れます。

おまじないをかけてから、３人の観客に、しっかりと「踏んで」押さえていたカードを見てもらいます。
すると、３枚ともエースではなくなっています。

グラスに入れた４枚を取り出し、広げて示します…４枚のエースです！




特殊なギミックカードを活用することにより、大変クリーンで、しかもドラマチックな演技を作り出しています。
ディバイディットカードの原理ではなく、カードは完全に広げて「全面」を示すことができます。
ダブルフェイスでもないので、裏面も完全に見せることができます。

なお、カードを床に置いて観客に「踏んでもらう」と言うのは、大変エキセントリックな演出です。
そのまま演じれば、観客の印象に残る特徴的な動作であることは間違いありません。
もっとも、これは単なる演出でもあり、好まない方は別にそのとおりに行う必要はありません。
普通に手渡して、押さえておいてもらう、という演技でも十分です。
（実際には「踏んでもらう」動作がある種のカバーないしミスディレクションになっているので、
変えるとするとその部分の方法面も少し手直ししたほうがベターかもしれませんが。）




普段クロースアップマジックをメインで演じている方でも、大きな会場で演じる必要に迫られることがあります。
そんな時、急に、伝統的な「サロン・ステージマジック」のネタに走っても、あまりしっくりこないケースが多いのです。
慣れないがゆえに感覚がつかめない部分もあるでしょうし、観客からしても「イメージと違う」となってしまうことも。

その点、今回のものは「クロースアップマジックの延長にあるサロン・パーラーマジック」という位置づけ。
規模はサロン・ステージ、でもマジックのテイストはクロースアップ、ということです。
これは、演じる側も比較的やりやすいはず。
クロースアップ好きの方が、その良さを保ったまま、比較的大きな会場で演じられるトリックなのです。

クラシックトリックを、ダイナミックにショーアップ。
ぜひご活用ください。




・特殊ギミックカード：１式
・英文解説書
・和訳解説書（『ｍＭＬ特別サービス）
※海外版の「解説動画」をウェブ上で視聴可能です。
※別途、バイシクル（赤裏）のレギュラーデックをご用意ください。