【オープン＆カジュアル！】ラッキーカード（Lucky Card by Costa Funtastico）〜４つ折カードのミステリー！〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]

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事前にクリップで留められた四つ折のカードが、なぜか…！？

サインカードが「時をかける」ミステリーカードの新アイデア！

４つ折のカードが１枚、別のカードにクリップで留められています。

デックから１枚のカードを選んでもらい、そのカードに観客のサインをさせます。
そのカードはデックに戻し、よく混ぜてしまいます。

ここで、先ほどの４つ折カードをはずして観客に手渡し、広げてもらいます。
なんとそれがサインカードになっています！

最初から目の前に置かれていたカードが、「その後にサインしたカード」であった…
この時間軸がねじれたような不可能設定は、「ミステリーカード」「サインドカード」などのプロットで、
エルムズレイの「ビトウィーン・ユア・パームズ」に端を発するものといわれています。

また、ケネディの「ミステリー・ボックス」は（これは本来的な演出では「単純な」移動現象ですが）
４つ折のカードを使ってサインカードの移動を表現する特徴的な作品です。
カードが「折られている」点が、より不可能性を高め、また形状の差異による対比効果で
現象の印象を強めています。

これらの要素を複合したテーマの延長線上に、この「ラッキーカード」はあります。
もちろん、このパターンも過去にいろいろ考えられているものではありますが、
今回のトリックは、きわめて実用性が高く、扱いやすく演じやすいものとなっています。

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特長としては、別の１枚のカードを「台紙」として使い、そこに「色違いの」４つ折カードを
大型のペーパークリップ（ゼムクリップ）で留めておく、という形にしたこと。

これは、１つには極めてオープンな状態であり、なおかつ「固定感」もあるという
二面性を取り込んだ形を作り上げています。
エフェクト的にクリーンで明瞭明確、かつ不可能性も高い形です。

さらに、特殊なボックスなどの「特別な用具」「大げさな道具立て」を使っていないために、
ナチュラルでカジュアルに見えます。
クリップという「日用品」を余分に使っているだけで、後は「カードマジック」の
道具立ての中でまかなっているわけです。
また、余分な「もの」がないので、道具の携帯もコンパクトで面倒がなく、その点も実用的です。

（「特別な道具」にはまた別の良さ、利点がありますのでそれを否定する意図はありません。念のため）

トリック的にもシンプルで扱いやすく、実践的なアイテムといえます。
使い方や見せ方の演出面で、いろいろと応用が利きそうな部分も魅力的です。

そもそもは大げさになりがちなテーマを手軽でカジュアルな形に落とし込んでいる点は、
実践派向けのアイテムといえます。
ぜひ、ご活用ください。

なお、解説はウェブ上でのオンライン動画です。
URLとパスワードが入っています。
動画は英語版ですが、映像で十分ご理解いただける内容です。