【記念碑的傑作！】プリンティング（Printing 2.0 with New Ending by Dominique Duvivier）〜デュビビエ流へんてこワイルドカード！〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]

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カードの印刷現象が異常な展開を見せる、歴史に残る大傑作！

「創製された」ユニークカードを、最後に全て手渡せるとは！

ドミニク・デュビビエ氏の「プリンティング」は、パケットトリックの歴史に残る名作です。
メーカーでは「世界で５位に入るベストセラーの１つ（One of the TOP 5 Best-Sellers in the WORLD!）」と謳っています。
（どこでどう調べたんでしょうか？）

今回、ニューエンディングとなって、装いも新たに再販されました。
おススメです！

使うのは８枚のカード。
４枚の10と、４枚の表が白いカード（ブランクカード）です。
４枚の10は表向きに、ブランクカードは裏向きに、テーブルに並べます。

１枚のブランクカードを、スペードの10に重ねて、おまじないをかけると…
なんと、10の影響を受けて、ブランクカードに、同じ「スペードの10」が印刷されます。

ここまでは、いわゆるワイルドカードに近い、素直な「同化・転写印刷現象」…
観客の中には、他の３枚も同じように10が印刷されていくマジックなのかと先回りして考える人もいるかも知れません。
しかし、ここから話はドラスティックな変化を見せます。

たとえば、次のブランクカードの表面を、先ほど使った（元の）スペードの10の「裏面」にあてがうと…
なんと、ブランクの影響を受けて、スペードの10の裏面が白くなってしまいます。
その次のブランクカードは、素直にダイヤの10が印刷された、と思う間もなく、今度はその「印刷されたダイヤの10」を
元のダイヤの10の裏面に押し当てると、元のダイヤの10の裏面も、「ダイヤの10の表面」に変わってしまいます！
（つまり、両面がダイヤの10の「ダブルフェース」が出来上がってしまうのです。）
残った１枚のブランクカードは、残る「ハートの10」と「クラブの10」に半分ずつ押し当てると、
半分がハート、半分がクラブの、奇妙な10のカードが出来上がります。

話はそこで終わりません。
クラブの10の裏面を、緑のマットにこすり付けると、裏模様が緑のベタ塗り（白フチはあり）に変化してしまいます。
最後にハートの10を、散らかった他の７枚の上で振ると、なんと裏模様にその状態が転写され、
とても奇妙な裏模様のカードが出来上がってしまいます。

その状態で、全てのカードを手渡して調べてもらうことができます。

ワイルドカードがさらにワイルドになったらどうなるか、というテーマで考えられた作品だと思われます。
同種の発想による作品としては、谷英樹氏の「わいわいワイルド」などもありますが、この「プリンティング」のほうが
先駆していたかと思います（両者はもちろん違う部分もありますので、比較研究されても面白いでしょう）。

奇妙なカードが次々と出来上がっていきますから、観客は当然、触りたいと思うはずです。
そのつど触らせて確認することもできますし、最終的には、完全にすべてを手渡すことができます。
「手渡し可能」のパケットトリック、実用的で、最後に何も隠すところがないので、気が楽です。

なお、ニューエンディング、と言っていますが、かつては「カードケースの柄が転写される」というパートがありました。
今回は、その代わりに、オチの「奇妙な裏模様」のカードを加えています。
カードケースを使用する必要ななくなりましたので、よりパケットとして持ち歩きやすく、使いやすくなっています。

ちなみに、原案通りですと「緑色のマット」が必要ですが、これは（原案通りが一番スマートとはいえ）、
裏を緑色に変えるための理由が欲しいだけですので、何か別に緑の小道具を使うなど、演出を変えて対応できるでしょう。

今回の商品は、バイシクル版です。
パケット用具一式と、解説ＤＶＤがセットになっています。
ＤＶＤは海外版ですが、苦手な方でも映像のみで十分理解できる内容です。
なお、パケットケースは付いていませんでしたので、必要な方は別途ご用意ください。

簡単な手順と、ややマニアックな手順、２つの手順を完全解説しています。
「簡単な手順」のほうは、初心者ですら演じられるほど、本当に簡単です。
テクニックを使うのは緊張してしまって…という方や、面倒なく、手軽にウケたいという方にもおススメできます。

パケットマジックファンの方や、手渡しできるマジックが好きな方にも。
幅広くおススメいたします。