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リチャード・サンダース氏の１５年に及ぶ研究と実践の結晶！

ギミックなしで演じられるライジング・カードのみにフィーチャーした異色のDVD！










これはなかなか面白いレクチャーDVDが出ました。
即席で演じられるライジング・カードに特化して様々なアイデアを共有してくれます。

ライジング・カードは古来より多くのマジシャンの心をとらえて離さず、
今日までにも夥しい数の方法が発表されてきました。

・スレッド
・デバノ式
・ポール・ルポールの即席手順（指に静電気を起こすヤツです。）
・ケン・クレッツェルの即席手順
・デレック・ディングルの『スーパー・ライジング・カード』

ぱっと今思いついただけでもこれくらいありました。

今作が注目しているのはカードマジック事典にも掲載されている
ケン・クレッツェルの即席手順です。

この手順はレギュラーデックのみで演じられるにも関わらず、比較的リアルな念動
を表現できる秀逸なものです。もし、ケン・クレッツェルの即席手順をご存じない方は、
知るだけで十分お釣りが来ます。

私も大好きな手法なのですが、問題もあります。
それは角度に非常に弱いということです。

今作はこれらの問題点を見事に解決するアイデアが盛り込まれており、目から鱗の連続でした。
ここで紹介されている手法なら、角度に弱いどころか、360度どこから見られても問題なし。
観客から見た不可能設定も上がり、進化と言って差し支えありません。

サンダース氏独自のセットアップ法も大変参考になりました。
原案通りに演じようとすると、選んでもらったカードをデックに戻した後に
（フォールス含め）シャッフルすることが難しいのですが、これなら自由度が上がります。

ライジング・カードが好きな方は絶対に外せない一作と言えます。
これを見たら、もうギミック有りのライジング・カードは演じられません！




■The one hand rise
原案通り片手でライズさせる方法。しかし、手を回すように動かさないで演じています。
ライズさせる方法だけでなく、セットアップの方法にも大注目です。

■The multiple rise
２枚以上のカードを選んでもらい、順番にライズさせる方法。
私は、この方法では１枚しかライズできないとなぜか思い込んでいたので、目から鱗の発見でした。

■The two hand rise
同じセットアップを使い、今度は両手でライズさせる方法。
片手で行う方法よりも動作は安定し、角度にもかなり強くなる秀逸な見せ方です。

■The hank rise
ハンカチを使ってライズさせる方法。
角度にめっぽう強く、なおかつハンカチを使うことで、「マジシャンが直接手を触れない」という
口実までできます。個人的には本作のハイライトです。すぐに試してみたくなりました。
ハンカチも付属していますので、届いてすぐに演じることができます。

■Thought of card rise
思ってもらったカードを上げる方法。
思ってもらったカードを念じると、デックに伝わり覚えたカードがせりあがってきます。
これはウケます。

■All finger rise
片手でライズさせる際に、不自然な指の動きをカバーする、ケン・クレッツェル、
リチャード・カウフマンのアイデアの紹介。
こういう動き一つ一つが、観客に与える印象をよりマジカルにするだと思いました。

■Final Thoughts
ライジング・カードに関するリチャード・サンダース氏の考えを述べています。
テーマは、せりあがるカードは裏向きがいいのか、表向きがいいのか、他複数あります。
プロとしての経験を踏まえた大変参考になる意見ではありますが、多少の英語力
が必要かもしれません。





・DVD　１枚（英語ですが、映像で十分ご理解いただけます。）
・ハンカチ　１枚

monthly Magic Lesson Online ライブレクチャーDVD Vol.５ 特集「ライジング・カード」

ゆうきとものライジングカード・ルーティーン

ヘンリー・エバンスのライジングカード

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