★収録内容
1.はじめに
「マジックの方法として基本となる要素はたった4つしかない」
と喝破した上、その中でスライハンド観・ギミック観など語ります。
また、あるフォースの具体例を題材にして、心理学的な見地からの分析を試みています。
セオリー編として、非常に考えさせられる深い内容となっています。
2.constrasteing prediction
青裏のデックと、たった1枚の赤裏のカード。
デックを表向きに広げて、その中から全く自由に選ばれたカードが、赤裏の「予言」のカードと一致します。
シンプルなアイデアですが、演じる上で重要な心理的ポイントを詳しく説明しており、一般論としても参考になります。
演技終了後、予言のカードを観客にプレゼントして終わると効果的です。
3.printing with magic
両面が真っ白な3枚のカードを示し、左手の中を通過させると、裏模様が印刷されて出てきます。
すぐに3枚を自然にファンに広げると、なんと全てのカードが、表も裏もある「普通のトランプ」になっています。
3枚の裏表、つまり6面全部が一瞬で鮮やかに変化する、ビジュアルでクリーンな「印刷現象」です。
4.rainbow matrix
4×4の升目に数字が書かれたボードを使って、観客が偶然に選んだ4つの数字の合計が、予言と一致します。
いわゆる「マトリックス・フォース」に対して、新しいアプローチを試みた作品です。
5.picasso aces
色違いのフォアエースを使う、リン・シールズ「アルティメット・エーセス」プロットの作品。
すなわち青裏の4枚のエースと、赤裏のデックを使って行うエースアセンブリー。
6.the mind's deck
その後、単独でも発売された、メンタルマジックの大傑作。
さまざまな図形が描かれた40枚のカードの中から、1枚のカードが、極めてフェアな形で選ばれます。
そのカードに描かれた図形を、マジシャンは、観客の心を読んで、ズバリ当ててしまいます。
さまざまな企みと「不可能設定」が盛り込まれた巧妙なトリックで、多くのマジシャンも実際に見て引っかかり、頭を悩ませた作品。
フォースではなく、カードの図形は40種類全て異なり、裏面は真っ白なのでマーキングなども不可能です。
7.calculated theft
プリンセス・カードトリックの風変わりなバリエーションで、封筒と「計算機」(カードボックス)を使用します。
4枚のカードのうち、観客が1枚のカードを「心の中で」選びます(思うだけ、という意味です)。
その4枚を封筒に入れて、封をしてから観客に持ってもらいます。
ここで初めて何を選んだかを観客に尋ねて、その情報を「計算機に入力する」という演技をします(単なる演出)。
封筒を破いて中身を見ると、カードは3枚しかなく…観客が心に思い描いたカードは、跡形もなく消失しています!
そして、消えたカードは「計算機」(カードボックス)の中から現れます。
8.pop-off
糸風船(よく動物の形などを作るのに使われる細長いバルーン)を使った、ちょっとしたギャグイフェクト。
風船の中央部がプクッと球状になるように膨らませて、それをしごくと、その玉が分離して取れてしまい、ふわふわと床に舞い降ります。
★マックス・メイヴィンの別名でも知られる氏の作品ノート!
★珠玉の7作品に加え、前書きとしてマジック理論も開陳!
フィル・ゴールドスティン/マックス・メイヴィン氏による日本語版レクチャーノート、
「ジャパン」シリーズ・3部作の第1弾です。
パフォーマーとしてはメンタリストとして有名ですが、クリエーターとしても存分に知られており、
メンタルのみならず、パケットトリックや、カード以外でも幅広いジャンルのアイデアを発表している氏。
このシリーズは1980年代に制作されたものですが、その作品の面白さ・不思議さ・斬新さは、
今見てもなお色褪せるどころか、新鮮な驚きをもって受け止めることができます。
興味深い7作品に加えて、第1弾の本書では、「はじめに」の項で、4ページに渡って
マジック理論や心理学について語られている点も注目です。
「収録作品の詳細を見る」の項で、個別作品の現象を具体的に紹介しています。
◆氏の頭の良さが分かる見事な作品集・アイデア集です!◆
◆この名シリーズを、ぜひ、じっくりとご研究ください!◆
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