収録内容

1.菅原茂の「指を抜ける輪ゴム2」(解説:ゆうきとも)
天海賞受賞者でもある、日本を代表するクリエーターの1人、菅原 茂氏にご提供いただいた作品。
中指に二重に絡めた輪ゴムが、指を貫通してエスケープします。
同種現象の既存作品より、現象的には、よりオープンでクリーン、また手法的にも、より簡単で楽になっています。
輪ゴム1本あればどこでも演じられる傑作。

2.庄司タカヒトの「520円トリック」(解説:ゆうきとも)
マジシャンは、まず、「500円玉1枚と10円玉2枚」、合計520円を手の中に握ります。
そして、その中から、コインを1枚ずつ取り出しては、算数の問題と称して、残りの金額を尋ねていきます。
途中まではまともなのですが、次第に、「あり得ないコイン」が取り出されるなど、予想外の展開になっていき…
最終的には、爆笑のうちに演技を終わります。
庄司氏ならではのユニークなパフォーマンストリックです…なお、次項の関連コラムもご覧ください。

3.【コラム】「残りはいくら?」520円トリックに至るまで(ゆうきとも)
上の「520円トリック」が誕生するまでのヒストリーや、作品分析等を綴った、充実した内容のコラム。
このトリックは、奇術探究・第4号でご紹介した、こざわまさゆき氏の「¥150 TRICK 」が、思いがけない形に進化して生まれた作品。
途中、佐伯 暢氏の改案を経て、庄司氏の作品に至る変遷の記述は、それぞれのマジシャンの思考形態が窺える面白い内容です。
加えて、作者の意図を深く探り出す鋭い分析、それに基づく効果的な見せ方の解説、さらに…
庄司氏の「裏演出」とでも言うべき、パフォーマーとしてのキャラクターを活かした絶妙で独特の演技法を紹介しています。

4.Elastica (こざわまさゆき)
4枚のキングのパケットを輪ゴムで厳重に縛り上げた状態で、4枚のエースに変化させる…不可能に挑戦したトリック。
最初も最後もクリーンなので、信憑性の高い方法です。
なお、今号のテーマの1つが、「輪ゴムとデックのコンビネーション・ルーティン」です。
また、解説の中で、第4号での懸案事項であった、ある「輪ゴムのかけ方」の歴史的な位置づけにも触れています。

5.Jack In The Box(びっくり箱)〜Yuji村上の手順〜(Yuji村上)
カードケースとデックに輪ゴムをかけた状態で、ケースの中に入れた1枚のジャックが瞬間的にケースから飛び出して現れ、
代わりに、デックの中に混ぜた観客のカードが、ケースの中に飛び込んでいる…
遠藤康宏氏の「Jack In The Box(びっくり箱)」は、奇術探究・第4号の中でも、特に反響の大きかった作品です。
今回はそのバリエーションや発展型を3種類ご紹介していますが、これがその第一。
Yuji村上氏が、手法や演出にさらに工夫を凝らした、とっておきのアイデアを発表してくださいました。

6.びっくり箱プラス(ゆうきとも)
こちらはその第二、ゆうきともによる方法です。
遠藤氏の原案は、ストイックなまでのピュアリズムに貫かれており、構成としても大変美しいものです。
が、一方で技術的な「難所」があり、相応の練習や慣れが必要な部分がありました。
この作品では、「演じやすさ」を優先して、全体の構成を、よりトリッキーな形に変更されています。
「原案は、面白いんだけど、ちょっと大変」と思われていた方は、ぜひこちらを演じてみてください。

7.びっくり箱プラス1(ゆうきとも)
そして、「Jack In The Box(びっくり箱)」発展型の、第三の作品。
ここでは、現象自体に変更が加えられ、1枚のジャックではなく、4枚のジャックで行えるようになっています。
すなわち、「4枚のジャック」と「1枚の観客のカード」という、対比がはっきりした構造を作り出すことにより、
現象もより分かりやすくなった上、手続きも簡略化され、ストーリー的にもスッキリした形になりました。

8.吉田篤志の「OTEMOTO-illusion」(解説:野島伸幸)
良くある手品かと思いきや、意外な展開を見せる…ある意味、マジシャン相手に演じたほうが驚かれるトリックです。
紙幣に、カバーとして割り箸の箸袋をあてがい、折りたたんで、中央を、割り箸で一刺しします!
突き刺さった状態をよく示した後、箸を抜き去り、広げて、紙幣を擦ると…なんと、穴がふさがります。
ここまでは見慣れた展開(一般の人には、これだけでも十分不思議ですが)ですが、最後に、とんでもないことが起こります…
なんと、カバーに使った箸袋の穴までふさがってしまい、紙幣・箸袋の両者が完全復活してしまうのです!
居酒屋などで、本当にその場にある物だけで、何の準備も無く演じられる、超実用的トリックです。

9.NLR(ノジマ式・リンキング・ラバーバンド)(野島伸幸)
何の仕掛けもない2本の輪ゴムが、目の前で繋がって、また外れます。
有名な、ダン・ハーラン氏の「輪ゴムのリンキング」を、より大胆な演じ方に改良。
従来必要だった事前の秘密操作を、なんと手順の中に組み込み、観客が注視している状態で行えるようにしました。
もう、ミスディレクションをかけて隙を作ってゴニョゴニョ…という「準備段階」は要りません。
クリーンに、公明正大に演技を始めることが出来ます。
(「SLR」という商品に添付して発表したアイデアですが、より詳しい図解入りで解説しています)


B5判・本文32ページ


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ご寄稿いただきまして、バラエティに富む、豪華で充実したラインナップとなりました。

輪ゴムや紙幣など、身の回りの日用品だけで気軽に出来る、実用的なマジックあり。
かと思えば、カジュアルな感じかと思いきや、次第に意外な展開となる独特のコインマジックや、
さらには、「輪ゴムとデック」を使った本格的なカードマジック等もあります。
特集テーマ通り、ほぼ事前の面倒なセッティングなしで、すぐに演技を始められる作品ばかりです。

探究ならではの、作品分析や様々な考察など、示唆に富む内容もたっぷり。
今回も、隅々まで、じっくりとお楽しみください。

なお、詳しい内容は、「収録作品の詳細」をご覧ください。


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