収録内容

1.Mega 'Wave
「4カード・ブレインウェーブ」をベースに、畳み掛けるクライマックスの嵐。
作品集の表題にもしただけあって、強烈に観客にウケるトリックです。
マジシャンは赤裏・青裏、2つのパケットを取り出して観客に示します。
赤裏のパケットは、太い紙バンドで留められています。
もう一方、青裏のパケットは4枚のクイーン。
そのなかで、観客が思ったマークのクイーンだけが裏向きにひっくり返ってしまいます。
続いて、今度は赤裏のパケットを広げてみると、こちらでも…
選ばれたマークのクイーンが1枚だけひっくり返って、表向きになっていますが、
これを裏向きにすると、それだけが青裏で、裏の色が唯一異なっています。
さらに、他の3枚を表向きにすると、クイーンですらなく、全てジョーカー!
最後に、最初の青裏のパケットで裏返ったカードを表向きにすると…意外な結末が。

2.Fractal Re-Call
マジシャンとギャンブラーが、カードゲームの場で、どのようにイカサマ・ハンド対決をやったか…
というストーリー展開のトリック。
シャフルされたデックを適当に分けて8枚のカードを抜き出し、4枚ずつに配り分けます。
マジシャンは、自分の手元のカードを、4枚ともすべて「スペードのエース」に変えてしまいます。
ギャンブラーは「スペードのエースが4枚?それはやり過ぎだな?」と言って、自分の手を見せると、
こちらは、マークが4種類バラバラの、普通の「フォアエース」になっています。
マジシャンは「別にさっきは4枚のエースではなく、4枚のスペードを見せただけですよ?」と
ギャンブラーの手のスペードのエースを取り上げ手元に加えて5枚にして表を見せると…
スペードのロイヤル・フラッシュに変化しているのです!
バノン氏自身の名作"Call of the Wild"をフラクタライズ!よりスマートに!より面白く!

3. Short Attention Scam
9枚の赤裏のスペードのエースを示して、そのうちの4枚を脇によけて置きます。
残った5枚のスペードのエースが、一瞬にしてロイヤル・フラッシュに変化してしまいます!
さらに、よけておいた4枚は、裏模様が、それぞれ全く異なる色・デザインのカードに変化します。
バノン氏のパケットトリック"Royal Scam"の効果をそのままに、もっと簡単にした作品。

4.Mag-7
7枚のブランクカード(表の白いカード)のパケットを示します。
これに1枚のスペードのクイーンを加えると、クイーンで触れるたびに、ブランクのカードが
1枚ずつスペードのクイーンに変化していき、最終的には全てのカードがスペードのクイーンに!
"Return of the Magnificent Seven"をさらに洗練させた「フラクタル」ワイルドカード。

5.Poker Pairadox
クラシックな「マッチング・トリック」(絵札の一致)のリミックス・バージョンで、
ルーツを知っている人でも引っかかります。
デックから、すべての絵札(12枚)と4枚のエース、合計16枚を抜き出します。
「テキサス・ホールデン」というカードゲームのルールに軽く触れながら、カードを
2枚ずつ見せていきます。
使っているのが絵札とエースですから、当然、全てが2枚ともハイ・カードで構成された
『良い手』にはなっていますが、どれも、いわゆる『プレミアム・ハンド』と呼ばれる
ベストな『(メイトの)ペア』にはなっていません。
しかし、観客自身の手でおまじないをかけてもらうと、なんと…
全てのペアが、プレミアム・ハンドに変化しているでありませんか!

6.FRACTAL JACKS
8枚の裏向きカードを取り出し、まず、卓上にボトム4枚を置きます。
トップ側の4枚が「4枚のジャック」であることを示して、卓上の4枚の上に裏向きに重ねます。
カードゲームをやるときのように、演者と観客に、交互にカードを配っていきます。
見ると、なぜか演者側に、4枚ともジャックが集まっています。
もう一度繰り返しますが、同じ結果となり、さらにもう一度繰り返すと、今度は逆に
観客の側に4枚のジャックが配られていて…演者の手を見ると、なんとフォアエースです!
「スリージャックディール」の発展形である「フォージャックディール」。
それを、全く余分なカードを使用せず、本当に8枚だけの世界で実現しています。

7.WICKED!
黒い2枚のクイーンを悪い魔女、赤い2枚のクイーンを善良な魔女に見立てた
「オズの魔法使い」風味のストーリーで、「4枚のクイーンと1枚の観客のカード」、
本当にたったその5枚だけで演じる、2段構成のサンドイッチ・トリック。
観客の選んだカードが、「オズの魔法使い」のドロシーのように「悪い魔女」にさらわれて
連れ去られてしまいますが、「良い魔女」に助け出されて帰ってきます。
一難去ってまた一難…ドロシーは再び「悪い魔女」に捕らわれ、今度は戻ってこない…
と思いきや、意外な逆転の発想で、いつのまにかちゃんと「良い魔女」に守られているのです。
合理的なハンドリングで、シンプルなカード構成の中にストーリー性と意外性を凝縮した傑作。


  • [ 商品コード ] MH002
  • マジックハウス
  • 【完訳補完版!】メガ・ウェイブ(MEGA 'WAVE)日本語版〜ジョン・バノンの新作レクチャーノート!〜
頭脳派カーディシャンのクリエイティブ魂が冴える7作品!

気鋭の研究家による意欲的な全訳+αで、日本語で読める!


頭脳派のカーデシャンとして有名なアメリカのジョン・バノン氏が昨年(2010年)刊行して
先鋭的なマジックマニアの間で話題となった作品集(冊子書籍)"Mega 'Wave"…
その日本語版が、マジックハウス社より、ついに翻訳出版されました!
表紙や目次を除いた正味で58ページある、B5判の充実した冊子です。

新進気鋭のマジック研究家である富山達也氏の翻訳。
氏の熱意が周りをも動かし、二川滋夫氏がバノン氏より翻訳出版の許可を取りつけて実現しました。
元の原文自体がさすがジョン・バノン氏だけあって、手順のみならず演出や考え方、クレジット等の
周辺データまでかなり詳しく書き込まれているのですが、それをきちんと全訳した上で、さらに
訳者のコメントとして補足情報を加えられています。
その中には、二川氏の案によるコツ・アイデアなども含まれていますので、内容的には原著よりも
さらに充実したものに。
挿絵も、元の写真が菅野昭夫氏によりイラスト化され、より分かりやすくなっています。
表紙デザインの制作、および組版等の編集に、弊社の奇術探究にも寄稿されている齋藤修三郎氏。
そのほか、多くの方のご協力を経て作られた、斯界話題の一著です。

ちなみに、この作品集の全体を貫くコンセプトは「フラクタルな」カードマジック。
これは、バノン氏が独自に定義づけたもので、正確な意味合いは本著をお読みいただくとして、
簡単に言うと「最終的に手渡し可能であるパケットトリック」だと考えてよいでしょう。
演技が終わった段階でエンドクリーン、観客に全てを改めさせることができるのですから好都合。
「それだよ、それ!そういうのを待ってたんだよ!」という方も多いことでしょう。
単品勝負の典型的なパケット・トリックもあれば、これまでは改めが不可能だった
仕掛けモノのトリックをレギュラーで演じられるように構成した作品、あるいは
デックで演じていた現象を「フラクタル」(自己相似)的にパケットへと落とし込んだ作品など…
考え方として興味深い部分が多く、その意味でも参考になることでしょう。

収録7作品の個別内容については「収録作品の詳細を見る」の項を開いてご覧ください。
ジョン・バノン氏の作風をご存知の方はお分かりだと思いますが、巧妙なサトルティに基づく
実用的で演じやすい作品ばかりです。
バノン・ワールドを、じっくりとご堪能ください。


 ◆実践的なレパートリーが採集できて、読み物としても面白い!◆
 ◆ぜひ、お気に入りのトリックを見つけて、お楽しみください!◆




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  • [ 商品コード ] MH002
  • 価格2,857 円 (税込3,142円)
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