収録内容

1.Trick Is Not Enough〔まえがきにかえて〕(カズ・カタヤマ)
単なる「トリック」を、いかに芸に昇華するのか…という大きなテーマ。
その具体的なサンプル(台本作成例)として、「DEJA VU(デジャヴ)」という作品を解説。
2枚のカードの交換現象という古典的名作を、サロンマジックとして演じられるようにアレンジ。
動作を変え、セリフや見せ方を変えることで、こんなにもイメージが変わるのか、という妙。
「お守りのカード」という物語性、デジャヴ(既視感)の演出(動作やセリフの「被せ」)など…
観客の心を掴む見事なシナリオをご堪能ください。

2.MOCA<モカ>(HIRO SAKAI)
カードケースに入れ、輪ゴムまでかけて封じ込めたカードが、鮮やかに抜け出します。
さらに、第2の観客のカードが、その密封されたケースに飛び込んで現れます。
輪ゴムを「表では演出に、裏ではトリックに」用いるという巧妙なアイデア。

3.Sound Trap 〜Stereo Version〜(Yuji村上)
マジシャンが背を向けた状態でカードが選ばれ、デックごとケースにしまわれます。
振り向いたマジシャンは、ケースを振って音を聞くことでカードを言い当ててしまいます。
さらに、この現象を、より不可能な設定を作って、もう一度繰り返してみせます。
Yuji村上氏がかつて自分の作品集「Starting Members」に発表した作品の
更なるバリエーションにして、より拡張した「超不思議」バージョンです。

4.フリーフライ(ゆうき とも)
3枚の色違いのポーカーチップを使って演じる「三角(トライアングル)交換現象」。
ポケットに入れた1枚と目の前の1枚がまず交換し、続いてもう1枚が…というように、
息つく暇なく連続で変化現象が起こる、ビジュアルで効果的な手順です。
ポケットを使わない方法も解説。
また、チップではなく、3種類のコインを用いて演じることもできます。
クリーンに演技を開始して、この後スリーフライ(インターナショナル版)に
続けられる状態にしよう、との「たくらみ」が秘められたシークエンス。
と言っても、単独で演じても充分効果的です。

5.おしぼりコイン(一太郎)
コインが消えて、卓上にある「おしぼり」の下から現れます。
続いて「おしぼり」の上に伏せた手を、コインが貫通してしまいます。
特別な道具を必要とせず、借りたコインとその場にあるおしぼりを使って演じられます。
居酒屋、バーといったシチュエーションで、ふと気軽に行うには最適な即興トリック!

6.Impromptu Non-Jacket Topit(谷 英樹)
コインなどの小物をパーフェクトに消失させられる…など、応用範囲の広い方法。
いわゆる「トピット」(燕尾服のテールではなく、アマーのオープントピットに近い)ですが、
これを、ジャケットを着用せずに、ワイシャツにネクタイ姿で行おうというアイデアです。
しかも、ものすごく簡単に準備可能で、実用的です。

7.Non-Jacket Bottle Production(谷 英樹)
上記の「トピット」を応用した手順ですが、ハンカチからコインが次々と出現し、続いて
マジックウォンドが出現し、さらに「コーラ瓶」が出現し…これでクライマックスと思いきや、
驚くべきことに、最後は大きなワインボトルまで現れてしまいます!
以上の現象を…なんと、ワイシャツ姿で、しかも袖まくりした状態で行いますので、
これにはマジシャンでもびっくりです。
ちなみに、ボトルはすべてガラス製の本物ですよ!

8.動く矢印(鈴木 徹)
小さな棒の一端に矢印が出現し、その矢印が真ん中へ、反対側の端へと移動します。
「Amazing Jumping Aroow」という「パドル系」の用具を使った手順ですが…
原案と決定的に異なる点は、矢印が「目の前でゆっくりと、するすると動いていく」、
その「過程」をはっきりと見せる、ということ。
このスロービジュアルは、従来のパドルトリックにはない味わいです。
簡単に作れる用具で、その構造原理から解説していますので、ぜひ、お楽しみください。

9.封筒でのすり替え(カズ・カタヤマ)
これは、きわめて実用的なアイデアです。
小型の封筒に入れた品物(コインや紙片、その他)を、取り出すときにスイッチします。
ギミックなどの余分なものを一切使用しないので、大変演じやすくなっています。
動作も自然です。
これをどのように活用するかは、皆さんのアイデア次第でいろいろ膨らみますが…
とりあえず、優れた応用のマジックが、4種類も解説されています。
(予言系のメンタルや、コインの飛行など)

10.ハンカチの力(カズ・カタヤマ)
これも実用的なアイデアで、いろいろと応用が利きます。
例えば、5枚のESPカード(もちろんマークが異なる5種類)を、袋状にしたハンカチの
中に入れて、観客に良く混ぜてもらいます。
その中から自由に選ばれた1枚が、あらかじめ用意された予言と一致してしまいます。
そのほか、紙片を使ったユニークな演出(魚釣り)の別バージョンも公開。
従来、仕掛けのある用具を使わないとできなかった効果を、レギュラーのハンカチで
達成・実現しようというアイデアです。

11.マネーアクション5(シオミ)
500円玉をなでると、おもちゃの「ミニ千円札」に変身し、そのおもちゃの紙幣が、
「五千円」「一万円」と額面変化して、最後に、本物の1万円札に変わります。
シオミ氏らしいとぼけた演出ですが、これが結構不思議。
もちろん、最後に本物になったところで、観客は大喜びです!

12.リバースあみだの研究(魔夜 多香)
「あみだくじ」に円弧上のラインを導入することで、予想外の動きができる、との発見。
逆流し、同一線上を往復するように二度通ったりする新機軸のあみだくじを実現。
ダイナミックな動きをして、先が読めないので、ドラマチックで楽しいです!


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  • 【ついに第7弾です!】The Trick Is Not Enough〜SFマジックフェスティバル・コレクション7!〜
大好評のSFシリーズ・オムニバス作品集、大満足の第7弾!

今年も豊作!豪華メンバーによるオリジナル作品が勢ぞろい!


カズ・カタヤマ氏主催による、年に一度のワンデイコンベンション「SFマジックフェスティバル」。
それに合わせて出版される記念作品集的な冊子が、このSFコレクションのシリーズです。
今年もできました!できたてホヤホヤでお届けします!(2011年6月刊行)

もっとも、コンベンションに合わせた冊子と言っても、内容は独立の作品集。
備忘録的なノートではなく、読んだだけできちんと理解できるように、図解(イラスト)と文章で
大変分かりやすく解説されています(さすが、カズ・カタヤマ氏の執筆・編集です)。
また、このシリーズのいつもながらの特長なのですが、作品を提供されている方々が凄い顔ぶれ。
今回の陣容は次の通り(敬称略・登場順)。

カズ・カタヤマ、HIRO SAKAI(ヒロ・サカイ)、Yuji 村上、ゆうき とも、一太郎、
谷 英樹、鈴木 徹、シオミ、魔夜 多香(!?)

この9名(?)による、全12作品の力作が収録されています。
詳しくは「収録作品の詳細を見る」の項を開いてご覧ください。

そして、今回の作品集に込められたカタヤマ氏の想い…
Trick Is Not Enough(マジックは、トリックだけでは充分でない)
を、冒頭に解説された「作品」から、ぜひ感じ取ってください。


 ◆刺激的な新アイデア、良質のトリックをお探しの方に!◆
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