[ 商品コード ] HT003
はやふみ
【実践５年！】はやふみレパートリーズ〜「ＤＶＤ＋冊子」でプロの持ちネタを解説！〜

商品価格は、2,500円（税込2,700円）です！

「現場」で培われ磨かれた実践レパートリーを大公開！

プロマジシャン・はやふみ氏による５年ぶりの作品集！

５手順を収録・解説した、はやふみ氏の作品集です。
５年前に「匠」というＤＶＤを出されて以来。

その間、作品発表という面では、画期的なセルフワーキングトリック集「ケセラセラ」「ケセラセラ２」や
単売のパケットトリック「ナッツハンド」などを、フォーサイト社・庄司タカヒト氏とのタッグでヒットさせてきました。
（庄司タカヒト著・はやふみ監修の新書版・市販書籍「（頭がよくなる）算数マジック＆パズル」もありましたね…）

その、はやふみ氏がリリースする久々の個人作品集です。

取り上げられているのは、「レパートリーズ」というタイトル通り…
はやふみ氏がここ数年でレパートリーとしている作品ばかり。
既存のマジックでも、はやふみ氏なりのアイデアが加えられて、より効果的に仕上げられています。

氏がプロとして、自分で演じるために構成しただけあって、いずれも実践的。
しかも、それほど難しくはありません。

世界のトップマジシャンや超マニアが集うFFFF（フォーエフ）コンベンションでも好評を博した「ロタカップ」も収録。
この作品に関しては、ＤＶＤの映像として、FFFFでの実際の演技が収録されていて、ちょっと驚きました。
なにせ、このコンベンション、招待された限られた人しか入れないクローズドで濃密なイベントです。
貴重な映像と言えるでしょう。

（ちなみに余談ですが、はやふみ氏による「FFFF大会参加レポート」というエッセイ記事が、
「GHOST IN THE MAGIC〜SFマジックフェスティバル・コレクション９〜」に収録されています。
興味がある方は参考にしてください。）

さて、本題の「レパートリーズ」に話を戻しますが…
今回は、演技はＤＶＤで、解説は全20ページ・図解入りの詳しい小冊子で、というスタイルを採っています。
これは、マジックをきっちり学ぶ上では理想的な形の１つと言えるかもしれません。
書籍（紙媒体）とＤＶＤ（映像）のコンビネーション。
どちらがいいか、という二元論ではなく、互いの欠点を補い利点を活かすとするなら、一番コンパクトな形がこれでしょう。

まずはライブ演技を見て楽しみ、現象をリアルに理解する。
そして、じっくり考えながら自分のペースで読める冊子で、構造や細部を理解していく。
必要に応じて、疑問の点、気になる点は演技の映像に戻って確認すれば、完璧です。
これが、一番「腑に落ちる」学び方だと思います。

■ロタカップ

２つの不透明なカップ（Ａ・Ｂとします）を両手に持って登場。
カップＡを傾け、中の水をカップＢにすべて注ぎ込みます。
次の瞬間、カップＢの水は忽然と消えています！
再びカップＡを傾けると、なぜか、また水が流れ出してきます！？
それをカップＢで受け止めて、カップＡを空にしますが…
またもや水は、カップＢの中で消失してしまいます！
そして、もう一度カップＡから水が現れるのです。

液体の消失と出現。
それ自体が不思議で、なおかつ意外性のあるエフェクトなのですが…
その瞬間芸的なパーツを、さらに何度か繰り返してみせる点が特徴。
それにより、ランニングギャグ的な「かぶせ芸」としての独特の面白さを醸し出しています。
本来なら単なる準備動作に過ぎないアクションが次の段のあらためとしての伏線となるなど…
手順構造としても面白い点があります。
用具の作り方から詳しく解説。

■メンタルフォトグラフィーデック

いわゆる「白くなるトランプ」ですが…
錯覚を使った独特の手法を取り入れて、説得力を増しています。
コロンブスの卵のようですが、誰も思いつかなかった見せ方です。

裏も表も両面とも真っ白な「デック」が、あれよあれよと言う間に！？
次々と印刷されていき、普通のトランプになってしまいます。
ここで１枚のカードを選んでもらいます（フォースではありません）。
すると、それ以外のカードが一瞬のうちにすべて真っ白に。
そして、残る「選ばれたカード」も、撫でるだけで白くなってしまいます。

なお、メンタルフォトデック自体をご存じない方、お持ちでない方は、
「エッセンシャルズ・イン・マジック　ザ・メンタルフォトグラフィーデック」
をご利用・ご参照ください。

■特別なカード

「特別なカードがあります」と言って四つ折のカードを広げると…
そこには白地に「特別」と書いてある、というギャグから始まります。
デックから１枚のカードが選ばれ、表にサインをしてもらいます。
そのカードを使ったアンビシャスカード現象をはさみつつ、
最終的には、そのカードが「特別」なカードに変化してしまいます。
最初に見せた四つ折のカードを再度広げてみると、なんと。
そちらがサインカードになっているのです。

不可能性の高い、印象的な交換現象。
手順に必要なブランクカードが付録として添付されています。

■割りバニッシュ+α

商品として販売されている「割りバニッシュ」は、天下の大傑作です。
なので、説明書どおり演じてもシンプルで十分効果的ではあるのですが…
展開が唐突すぎて、話の持っていき方が難しいと言う方もいらっしゃいます。

さまざまなマジシャンがセリフ・演出を工夫するなどしていますが…
はやふみ氏の解決法は、他のマジックと組み合わせて手順にするというもの。
これが、実に良いのです。
すべてが有機的に繋がって「理由がある」ロジカルな流れに仕上がっています。
それでいて意外性も抜群。
一般の観客には抜群にウケますし、マニアにも「そう来たか！」と感心されます。

■新・四則演算

「ケセラセラ」に収録されている「四則演算トランプ」という作品を基に、
大幅なアレンジを加えて、圧倒的にショーアップした作品です。
選ばれた２枚のカードの数字で「足す・引く・掛ける・割る」の計算をします。
そのつど、それが正解かどうかを「デックが教えてくれる」のですが…
掛け算辺りで話がおかしくなっていきます。
そして最後は「割り切れない」予測不能のクライマックスを迎えます。

道具の製作や調達が必要で、多少面倒ではありますが、その価値は十分あります。
演技のクライマックスにふさわしい、はやふみ氏の会心作。
トリック的には、観客が予想したタネが、オチですべて吹っ飛ばされるところが快感です。

「ロタカップ」の演技シーンがFFFFでのものだ、という話をしましたが、
その他の演技も、すべて実際の観客の前で演じられています。
観客の反応も分かり、また、はやふみ氏の演技の緩急やタイミングも分かります。

ＤＶＤは、どこを切ってもライブだけですので、マジックショーとして楽しめます。
プロマジシャンの実践レパートリーを、ぜひご堪能ください。