■Finding The Way Home
今まで、これほど読み応えのあるスタックデックの文章に出会ったことがありません。
観客からしたら、完全に混ざったデックなのですが、密かにスタックを組みあげてしまいます。
方法さえ理解すれば、希望の状態に組めますので、連続的にカードマジックをすればするほど奇跡度が上がるはずです。
具体例も含めて、かなり詳細な文章となっています。
■A Gambling Demonstration
シンプルなギャンブリングデモンストレーションです。
JAPAN CUPでも「あり得ない…」と声を漏らした人がいるくらいのトリックです。
■Oil & Water ■Oil & Water Finale
オイルアンドウォーターの手順ですが、公明正大に行います。
最後には割りピンで固定しているのに、場所が入れ替わってしまいます。
アイコンのご説明
世界的に評価の高い研究家、ドイツのデニス・ベア氏の書籍!
300部限定!日本語に翻訳された2冊の著書をセットでお届け!
※品切れしておりました幻の書籍を発掘!
もう手に入らないと思っておりましたが、なんと、製造元にまだ若干量、眠っていたことが発覚しました!
限定品につき、お早めに!(2020・3月記)
デニス・ベアと言っても、日本ではまだまだ知らない方が多いでしょう。
しかし、これまでに出した2冊のカードマジック作品集がどちらも高い評価を受けています。
現在、世界で注目を集めているマジシャンの1人です。
そして、満を持して今年(2014)、JAPAN CUPのゲストとして初来日。
彼のショーは会場にいる「全員」を騒然とさせました。
今まで彼を知らなかった方は、当たり前に、純粋にその演技の素晴らしさ、演目の不思議さに騒然。
現象が起こるたびに歓声が上がるほどの最高のパフォーマンスに、騒然となったのは当然です。
しかし!
既に英語版の作品集を読んでいた相当のマニアの方々でさえ、別の意味で騒然となったのです。
なぜか?
はっきり言って、彼のマジックは、作品集を読んだだけでは、真価を測りづらい部分も多かったのです。
某プロマジシャンでさえ「とても実演可能だとは思わなかった」とのこと。
この作品集の評価を難しくしている理由は、その作品群の多くが、下記の2つを主軸としているからです。
「スライハンド」と「メモライズドデック」。
この2つは、基本的にちょっと方向性が異なる、というのが、これまでの常識的な判断ではないでしょうか。
双方を自家薬籠中のものとしている方はかなり少ないはず…
少なくともどちらか一方には苦手意識を持っている方が多いと思います。
「スライハンド」自体が苦手な方は、「なにもそんなに難しいことしなくても…」と一歩引いて評価してしまいがちです。
しかし、適材適所に配置されたテクニックは「魔法を感じさせる」という最終目的に対して直線距離を取って進んでいきます。
ですから、気取られず淀みなくこなされた時に生み出すインパクトと言ったら、遠回りして達成したそれの比ではありません。
彼の作品集を読んで「予習済」だったマニアが騒然としたのも、1つには、まさにこのテクニックが持つダイレクトなインパクトのゆえ。
その作品の理想的なパフォーマンス、描き出すべきイメージが本人の手によって現実に体現されていて、
その圧倒的なインパクトに、完全にノックアウトされてしまったからなのです。
また一方、「メモライズドデック」を研究している方は、現段階では少数派でしょう。
タマリッツの「ネモニカ・スタック」のおかげで、研究者人口は増えつつあるとは思いますが。
これを極めていくと、果たしてどこまで世界が広がるのか。
スライハンドと複合させると、どのようなことが可能なのか。
これまで、誰も見たことのなかった世界を、今回、デニス・ベアは現実に見せてくれたのです。
ちょっと彼について説明しておきましょう。
彼は現在アマチュアらしいのですが、パフォーマンスも定期的に行っていることから、セミプロと言っても問題ないポジションです。
事実、先日のJAPAN CUPのショーにおいても素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
これは場数をこなしてきた「プロ」の側面を垣間見せたと言っても良いでしょう。
そして、その「プロ」の側面だけでなく、「アマチュア」としての側面でも、彼には有名な点があります。
正確には「アマチュア」の、というより「研究家」としての側面でしょうか。
彼は数多くの文献を読みこなしており、その博覧強記ぶりで大変有名です。
まさに「知の巨人」。
ダイ・バーノンを始めとする数々のマジシャンに関する著作を書いてきた奇術文献執筆家・歴史研究家の第一人者である
あのスティーブン・ミンチでさえ、「彼とのやり取りではわたしの方が恩恵を受けることが多かった」と言っています。
ちなみに、彼が渉猟(しょうりょう)した結果は、部分的に彼のウェブサイト上にデーターベース化されています。
いわゆる「クレジット調査」(ある作品の起源を辿る)をインターネットで行うと、大抵は彼のデータベースに行き着くほどです。
彼の、こちらの側面をよく知る人は、氏が本を書いたと知って、もしかしたら堅苦しい研究書だろうと思ったかもしれません。
しかし実際には、卓越したセンスが光る、見事なオリジナル作品集となっています。
テクニックも満載、複雑な数理も組み込まれているかと思うと、巧妙なサトルティも…
何でもありのようですが、すべては「エフェクト・イズ・エブリシング」、表の現象面を鑑みた結果。
それゆえ、メモライズドデックを使うという選択も彼にとってはまったく自然な流れだったのかもしれません。
ドイツのマジシャンなので、英語以外のヨーロッパ系文献にも詳しいので、太刀打ちできません。
タマリッツやアスカニオも、当然のように基礎知識として押さえています。
(ですから、ネモニカ・スタックを早くから使いこなしていても不思議ではないのです)
また、同じドイツのピット・ハートリングとも仲が良く、ピットのアイデアが加わった手順などもあります。
ピットの「カード・フィクションズ」に影響された方は、デニスの作品集もお楽しみ頂けるものと思います。
この作品集に収録されているトリックの真価は、既に来日時のパフォーマンスで実証済です。
ぜひ、じっくりとご研究ください。
●Hand Crafted Card Magic Vol.1
■Brute Force Opening
彼がオープニングで行う手順ですが、カードの変化が連続的に起こります。
カードの扱いや「イン・トランジット」というアスカニオの考え方を盛り込んだ、学び多い手順になっています。
■Plop
相手が自由に言った数字のカード4枚が、ケースに入れたデックから「ぽろっ」と落ちてきます。
解説を読んでいて「できないでしょ?」と思いましたが、彼はいとも簡単にレクチャーでやっていました。
タマリッツ・ネモニカ・スタックの特性を活かした手順です。
■A Trick for Allen Kennedy
センターディールを題材にしたギャンブリングトリックですが、非常に大胆なデックセットになっています。
表向きのままセンターディールをする、と言う演出がまた巧妙です。
■Magic Monthly
4枚のカードが一気に変わってしまう、強烈なエフェクトですが、それを支えるかなりのテクニックが必要です。
文章で読むと、出来るとは思えない所もありますが…彼はやってのけられます!
■Finding The Way Home
今まで、これほど読み応えのあるスタックデックの文章に出会ったことがありません。
観客からしたら、完全に混ざったデックなのですが、密かにスタックを組みあげてしまいます。
方法さえ理解すれば、希望の状態に組めますので、連続的にカードマジックをすればするほど奇跡度が上がるはずです。
具体例も含めて、かなり詳細な文章となっています。
■A Gambling Demonstration
シンプルなギャンブリングデモンストレーションです。
JAPAN CUPでも「あり得ない…」と声を漏らした人がいるくらいのトリックです。
■Oil & Water
■Oil & Water Finale
オイルアンドウォーターの手順ですが、公明正大に行います。
最後には割りピンで固定しているのに、場所が入れ替わってしまいます。
■Gray Matters
複数枚のカードを当てる、非常に凝った方法です。
数学的原理から、カードを特定する過程は、興味を持つ方がいることでしょう。
●Hand Crafted Card Magic Vol.2
■The Green Card
最初にテーブルの上に出ていた6つ折のカードが、いつの間にかサインカードに。
しかも裏の色が異なるデックです。
いわゆる「サインド・カード」等の流れをくんだトリックです。
■Two More Tricks for Allen Kennedy
1巻でもあった、センターディールを題材にしたギャンブリングトリックですが、2つの方法が解説されています。
■Home Again
スタックデックに関しての研究結果です。
スタックデックを使わないとしても、ここで紹介している「カオティック・ケイオス・カット」は必須。
非常に巧妙なフォールスカットで、利用範囲は広いです。
■Messy - The Director's Shuffle
トライアンフ現象ですが、本当に表と裏で、リフルシャッフをしています…
でも戻ってしまうその策略に驚いてください。
レクチャーの時も、混ざっていることをあまりにも公明正大に示していたため…
最初にトライアンフだと言っても、最後の最後まで戻るとは思っていない人が多かったです。
しかもその後に、さらにお好きなどんでん返しも可能です。
■Stop It
4Fコンベンションでも会場をどよめかせたと言われる予言のトリック。
3回の予言を行いますが、どんどん不可能になっていきます。
古典を題材にして、それを巧妙な形に仕上げています。
■Shuffled ACAAN
完全にシャッフルされたデックを使う、エニ―カード・エニーナンバーです。
あり得ないくらいの奇跡が起こせますが、そこには結構なハードルがあります。
「簡単な方法」もいちおう解説しています。
■Suit Surprise
同じマーク13枚を取り出す手順ですが、かなりテクニカルなものになっていると思います。
全部を取り入れるのではなく、部分的にテクニックや流れを使うことは可能だと思います。
■Herbert - The Trained Rubber Band
相手の選んだカードを輪ゴムが当てるのですが、2回目は相手の言ったカードを当ててしまいます。
輪ゴムのかけ方はHIRO SAKAI氏の方法と同じですが…
そこから消えていく所をビジュアルに行い、面白い手順になっています。
「スライハンド」「メモライズドデック」、どちらもドンと来い!という方はもちろんですが、
数理的な原理・アイデアに興味のある方にはオススメです。
また、手順構成も非常によく練られたものが多数含まれています。
その辺りのセンスを身に付けたい方にも参考になるところが多いでしょう。
読めば、大変に刺激を受ける内容であることは間違いありません。
1巻・2巻とも100ページ程度の薄い本ですが、読み応えは相当あります。
歯ごたえ抜群です!
洋書をお読みになる方は、英語版を買った方が安いと思われるかもしれませんが、さにあらず。
仕様の違いもありますが、翻訳の手数料が上乗せされるでもなく、価格的にはさほど変わらない金額となっています。
であれば、日本語版の方が気軽に読めるという方が多いのではないでしょうか?
また、日本語版には、タマリッツの「ネモニカ・スタック」に関する簡単な解説が付属しています。
さらに、メモライズドデックを扱うことそのものが初めての方も多い可能性がありますので、
実際にスタックを現場で使用しているプロマジシャンHIROSHI氏より特別原稿をいただきました。
それも付属させていただきます。
翻訳は、小林洋介氏。
ちなみに、メーカーによると、なくなっても再販する予定はないとのことです。
300部限定。
既に、メーカーによる先行販売が行われた後でございますので、大分数は少なくなっているものと思われます。
売り切れの際はご容赦ください…入手したい方は、お買い逃しなく。
・日本語版第1巻:1冊(B5判・96ページ。ソフトカバー)
・日本語版第2巻:1冊(B5判・96ページ。ソフトカバー)
・特別原稿『メモライズデック入門』(4ページ)
マジック・オン・タップ
マジックカード A.M.A.
The Amazing Sally Volume 2
アメージングサリー第1巻