次に、道具を選んでいきましょう。
タネナシ手品を演じるのに、最もよく登場する道具が「トランプ」です。
一番の基礎道具になりますので、これだけは、最初から用意しておいた方がよいでしょう。
次いで、よく使われる「コイン」、そしてサポートツールである「マット」を、合わせてご紹介します。
(なお「タネアリ手品」の道具は、大抵、それ単体で完結しているので大丈夫です。)
◆トランプ
手品に欠かせないのがトランプ。
トランプにも材質など色々な種類があり、手品に向いているものと、不向きなものがあります。
手品に使いやすいトランプの条件は、次のようなものです。
・紙製で、滑りの良いもの
・適度な厚みと、コシがあるもの
やはり、マジシャンに定評があるトランプを選ぶのが無難です。
手品業界では「バイシクル」というブランドのトランプが「業界標準」となっています。
もっとも、なんだか猫も杓子も「バイシクルじゃなきゃ」という雰囲気もあるのですが、上記の条件を満たしているトランプであれば、必ずしもバイシクルでなくても構いません。
(ただし「タネアリ手品」の用具には、バイシクルのトランプをベースにしたものも多いので、それとの関連で、バイシクルを基準に使っていると便利だという面はあります)
ポーカーサイズと呼ばれる大きさのものが一般的ですが、これも、自分の手に馴染みやすいことが重要です。
なお、トランプは「消耗品」です。
人前に出すものですから、あまりに汚れていると、手品を見てくれる人の印象が良くありません。道具に気を配るのは心構えとしても重要です。
また、使い込むと滑りが悪くなったり、反り癖が付いたりして、技法がやりづらくなります。
良いコンディションのものを使うのは、上達の近道でもあります。出来るだけ頻繁に交換しましょう。
一方で、古くなったトランプは、取っておくと良いでしょう。
トランプを折ったり切ったりする手品もありますので、そういう練習に使ったり、タネを作るのに使ったり、何かと便利です。
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◆コイン
コインマジックを行うには、当然コインが必要です。
別に日本の硬貨でも構いません(当然その方が自然な場合もあります)が、海外のコインを使う事もあります。
理由は、1つはサイズ。
日本のコインには、さほど大きなサイズの物がないので、小さすぎて扱いづらい、技法がやりにくい場合があります。
また、演技としての見栄えや迫力、現象の分かりやすさ、適度な重厚感などの理由から、海外の、大きめのコインを使用するマジシャンも多いのです。
そしてもう一つが雰囲気。
やはり手品は「空間演出」が重要。
外国のコインを使う方が、よりオシャレで、本格的で、不思議な感じがしませんか?
「わざわざ特別なものを取り出して演技をする」ことで、日常とは違う空気感を作り出せるのです。
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◆クロースアップマット(テーブルマット)
クロースアップマジックを、ショーとして行う場合には、マジック用に作られたマットを敷いて演じます。
ショー向けですから、カジュアルに演じる場合には、必ずしも必要ではありません。
ですが、マジックをやりやすくする道具でもありますので、練習する際にも、あると便利です。
雰囲気も高まりますので、余裕がある方は是非マットもご用意ください。
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