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★古典的名作がシンプルに楽しく蘇りました！！

★紹介
　不思議な魔方陣とアミダを使った賞金獲得ゲーム。どんなに頑張っても、最後には、結局観客は負けてしまいます。持っていると思わず友人たちに試してみたくなる楽しいマジックです！！

★現象
　ＡからＥまでの５つの文字が道でつながっています。２つのサイコロを振ってもらい、出た目の合計だけ好きな方向にコマを動かしてもらいます。選んだ文字によって１０円から１万円の賞金が指定されていますが、マジシャンは決して損をしないのです。

★コメント
　古くからある原理を応用したマジックらしいのですが、最初に実演を見たときには、私はさっぱりタネが分りませんでした。タネを知った後でも、そういうものなのかなあ・・・という程度で、そう簡単に見破ることはできません。
いやはや、先人はエライですね。誰がこんなトリックを考えるのでしょうか・・・？
　 賞金獲得！？タイプのマジックとしては、「マネーゲーム」もございますが、どちらの商品も観客参加型のお楽しみマジックで、しかも最後にどんでん返しが待っています。ですので、「場を盛り上げられるようなゲーム性の高いマジックはないか？」とお悩みのお客様に是非是非オススメの一品です！

★総評（南部）
　庄司タカヒト氏による歴史的名作と言ってよい作品です。古典的な数理原理を基にしていますが、根本のところで非常に頭の良い改良がなされています。このトリックを知ったとき軽く震えを感じたことを覚えています。
　それまでのこの系統のトリックでは、完全フリーチョイスとすると根本部分でそもそも２択となる原理のため、何らかのフォースをするか、予言が２種類用意されていたり（ケースバイケース）、そもそものゲーム自体が２種類用意されているといった大げさな仕掛けが使われていたりしたものでした。そのあたりの問題点を、非常に頭脳的に解消し、シンプルにまとめ上げた庄司氏の目の付け所に注目です。
　さらにその先でも観客の自由選択が発生するのですが、そこも、１つ図々しいアイデアと、マジックではなくゲームの形であることの特性を活かしたヒネリによってクリアしていきます。超格安なのに、アイデアが凝縮して詰め込まれているのです。まさに庄司無双とでもいうべき大傑作と言えます。

　…といったような「原理マニア」の感嘆は脇に置いたとしても、観客とともに楽しめる非常にフェアなゲームの体裁を取りながら、最終的に演者は絶対に負けないという結末のため、非常にエンターテイメント性の高いパフォーマンスが行えます。しかも、誰でも非常に簡単に行えるところが優れています。
　賭けの要素と、双六のようなゲーム、さらにはアミダくじまで入っていますから、演者はもちろん観客も十分に楽しめるモノと思います。なお、サイコロを２個、別途用意する必要がありますが、これを持ち歩くのが面倒な方は空想のサイコロを使う、あるいは数字を自由に決めてもらうといった代替案でも普通に機能します。ただ、実際にサイコロを使った方がゲーム（マジック）としては盛り上がるでしょう。

　この名作中の名作、ご存じなかった方は、ぜひ一度お試しください！



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